内村航平が「東京五輪中止論」に異議。偽陽性乗り越え「やればできる」

2020.11.09
by tututu
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日本、米国、中国、ロシアの4か国による体操の国際大会(東京・国立代々木競技場)が8日行われ、内村航平(リンガーハット)が東京五輪の開催中止論に異議を唱えた。男子個人総合五輪2連覇中の内村が世界に向けて強く五輪開催をアピールした。

内村航平が東京五輪開催に「どうやったらできるか」

閉会式で挨拶した内村は、開口一番「めちゃくちゃ楽しかったです」とコメント。世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、五輪中止や延期を求める声が8割を超えているという調査結果があることにも触れ、「(東京五輪が)どうにかできるように、そういう方向に考えを変えてほしいなと僕は思います」と訴えた。

東京五輪について、「中止が決定した」という真偽不明な情報が一部報道やSNS上で拡散され話題となったこともある。そんな声が囁かれる中、内村がアスリートとして思いの丈を打ち明けた。

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コロナ禍で各スポーツの国際大会が軒並み中止となる中、行われた今回の大会。来日した選手団は、自国で2週間程度の隔離と定期的なPCR検査を行う措置を取り入国した。中国チームにいたっては、「自国から菌を持ち込まないため」と防護服を着て成田空港に現れたほどだ。

会場などで厳重な感染対策が取られた結果、コロナ後初の体操の国際大会は成功の内に幕を閉じることができた。

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一方、大会前に行ったPCR検査では、内村自身に「偽陽性」が出るアクシデントも。内村は合宿中の10月28日に陽性反応が出たものの、その後行った3度の再検査で陰性となり、偽陽性の判断がくだされていた。

内村のケースは決してレアなことではなく、多くの大会で同様の騒動が起こることが予想される。五輪ともなればその規模は比べ物にならず、改めて東京五輪開催の難しさを示した形となった。

しかし、裏を返せば、今大会でさまざまなことがわかったことで、安全に五輪を開催するための一例になったこともまた事実。東京五輪に向けた大きな一歩を刻むことができた。

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内村は、「皆さんとアスリートが同じ気持ちでないと大会はできない。やり方は必ずあると思う。どうかできないと思わないで欲しい」とも語り、改めて東京五輪開催に向けて進んでいくことを願った。

image by : Salty View / shutterstock

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