メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』に届いた相談をきっかけに、そのメールの送り主で都内在住の女性タクシードライバーにインタビューする機会を得た交通ジャーナリストの吉田武さん。前回に続き、今度は女性ドライバーが前職のキャバ嬢時代やタクシー会社への勤務理由、そしてシングルマザーになった経緯から常連客との「関係」など、知られざる実態を赤裸々に告白しています。
※本記事は有料メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』2020年10月16日、23日、30日、11月6日号の一部を抜粋したものです。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。
元キャバ嬢でシングルマザー。38歳の女性タクシードライバーが語る苦悩とは?
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吉田:ところで僕のメルマガの読者になった切っ掛けからまずお話を伺っていきたいと思いますが……。
Fさん:「パーキングメーターは59分まで料金未納で利用できる」というのがネットで拡散されていたのを知り、これを拡散した張本人って一体誰なんだろうとネットで調べていったら吉田さんだったと知ったのです。そこでメルマガ発行していることを知り購読を始めました。
吉田:ありがとうございます!
Fさん:最初ネットで「59分までお金払わずに大丈夫」と拡散されていたのは各所で話題になっていて、でも吉田さんの名前が一切出ていなくて出どころ不明だったんですよね。ウチのタクシー会社でもドライバー全員でその情報を共有するようになり、このおかげで路上のパーキングメーターへ駐車して、公園やデパートなどの施設へ行ってトイレに入ることが可能になったんですよ。それまではトイレ行く回数も極力減らさねばならなかったり、ドライバーたちは悪戦苦闘してました。トイレ行くにもわざわざ300円料金払っていましたからね。
吉田:そうだったんですね。僕の親父も生前タクシードライバーだったので確かに用を足すのも大変って言ってましたが、亡くなって25年以上経っていますからトイレ問題はその頃の方が今よりも遥かにラクだったとは思いますけど(笑)。
Fさん:お父様もタクシードライバーだったからこそ、吉田さんが道路交通法へ物申したい気持ちも凄く強く伝わってきます。ウチの会社では吉田さんは神みたいなもんですけどね(笑)。トイレだけじゃなく今まで食事するのもタクシー車内で食べていたのが59分まで料金未納で止められますので休憩で外食もお店で可能になりました。おかげでタクシー車内でコンビニ弁当を食べる日々からの解放はそれはそれは素晴らしい功績で(笑)。
吉田:なるほどね。そういうタクシードライバーの方しかわかり得ない情報を丁度聞きたかったんですよ。
Fさん:改めて吉田さんにお伺いしたいことがあるんですけど……路上にあるパーキングチケットの駐車エリアでは59分まで駐車はできない認識でいいんですよね?パーキングメーターと違ってあの裏技は使えないという?
吉田:はい。パーキングチケット制になっているエリアはスグに券売機でご自身の車両ナンバーを登録してフロントガラスに貼るステッカーみたいなチケットを発行しないと即座に駐車違反となります。勘違いしてパーキングメーターと同じこと繰り返していたドライバーの方から以前「駐禁切られたじゃねえか。責任取ってくれよ」など難癖付けられたこともありますが、59分までというのはパーキングメーターのみと文脈理解できていない方からのクレームもありましたけどね(苦笑)。
Fさん:なるほど、勉強になります。59分までパーキングメーターを無料で使われたくなかったら全てパーキングチケット方式にすれば一網打尽に公安委員会が頭悩ます問題も解決すると思うんですけど、いまだに時代遅れなパーキングメーターのままにして、法改正せずにしているのが理解に苦しみます。
吉田:それは警察関係者の天下り先、というか定年退職後にパーキングメーターから100円玉を回収する徴収員がいるんですが、彼らに仕事を与えるのが目的らしいです。80年代からその座組で30年以上パーキングメーターは稼働されてきましたが、100円玉回収オジサンたちは元々警察関係者が中心で揃っていて定年退職後の仕事としてウォーキングがてらコイン集めをしているってわけなんです。まさに歩くスーパーマリオみたいな(笑)。
Fさん:なんて生産性のない現実なんでしょうか。59分まで路上に無料で駐車されたくなければ全部パーキングチケットに改良すれば解決できてしまうのに腹立ちますねぇ。徴収員は2人ペアで稼働していることが多いですからマリオブラザーズですね(爆笑)。