「医療崩壊の危機」を訴える都医師会の矛盾とは?現場の医師ら怒りの声

 

「(前略)あの時は、入院が必要なインフルエンザ肺炎の患者さんが行く所は残っているのだろうか?と本気で『医療崩壊』を危惧した。所詮、A会員(開業医)中心の医師会のオジサンどもにはわからないだろう。(中略)

日本の病床数は世界一、ところがPCR陽性者も死亡者も欧米より2桁も少ない。こんなんで『なんちゃって医療崩壊』するようなら、一度本当に医療崩壊しちまえ。オジサンたちよ、医療崩壊とやらを国民のせいにばかりしてんじゃねえよ、根本から日本の医療制度を改めろよ。

ちなみに日本医師会長は脳外科開業医、どれだけコロナ感染の患者を診ているのか聞いてみたいものだ。現場の最前線にいるのは、我々B会員(勤務医)だからね。

東京都医師会長も同罪、『モーニングショー』と並んで悪名高い『サンデーモーニング』にお呼ばれされた時点で、もう終わっている。またこの2つの番組など、過剰に不安を煽りまくるマスゴミが最悪。『なんちゃって医療崩壊』を現実のものとしようとしている原因は、コロナワイドショーじゃないのか。

ちなみに東京都医師会長は循環器内科開業医、12/27~1/3まで休診だそうだ。日本医師会長のクリニックも12/30~1/3まで休診。コロナにお休みはないんでしょう?、総合病院の医療がひっ迫しているのなら、開業医レベルの軽症の患者くらい、休まず診療したらどうなのですか。(後略)」

私の友人も、この勤務医も、基本的には同じ考えのようです。医師会をリードする尾崎さんのような立場であれば、感染症にも耐えうる日本の医療体制の改革に取り組んできてしかるべきなのに、いまになって目立つような発言を繰り返し、次なる医師会のポストでも狙うつもりか、と怒り心頭に発しているように感じられます。

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診療科目が違えば、確かに現場の苦境を実感することはないでしょうが、それでも医師会をリードする立場であれば、診療科目や開業医かどうかとは関係なく「コロナ戦線」をサポートできる構想を描き、全国の医師会に声を掛けて医療従事者の総力投入を実現し、コロナ以外の医療も確保することが期待されます。これがいま、尾崎さんたちに求められる行動ではないかと思います。(小川和久)

image by:Karolis Kavolelis / Shutterstock.com

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地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。一流ビジネスマンとして世界を相手に勝とうとすれば、メルマガが扱っている分野は外せない。

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