商品よし、接客よし、立地よし。でも売上が伸び悩む店の問題点

 

客数を増やすために

実は、このお店の売上が下がってきているのは、商品が悪いわけではありません。こだわりをもって厳選された商品ばかりです。接客が悪いわけでもありません。店長はじめ、従業員の方たちはお客様と親しく接しています。では、なぜ売上が下がってきているのでしょうか。

その原因は、「客数」が減ってきていることにありそうです。店長によれば、客単価は下がっていないとのこと。それならば、なおさら原因は客数です。そこで、客数をあげるための提案をしました。

・顧客データを見直し、過去5年間で購入履歴のあるお客様にイベントに合わせた「あいさつ状」を送る
・イベントチラシを新聞折り込みで広域配布する
・購入客には、お礼のカードを渡し、ロイヤルティを高める
・来客の少ない曜日には限定の割引券を渡し、来店を促す
・ネットショップに力を入れて、新規のお客様を増やす

これらは、特に変わったアイデアではありません。しかし、何もしなければ、さらにお客様が減っていきます。客数を増やすための手を打っていくことが必要です。

今回提案したイベントを行えば、来店客が増えるでしょう。また、売場の陳列を変えることで、お客様に新鮮に映ります。新しい商品POPで、よりお客様の手が伸びるでしょう。そして、このお店にはネットに強い従業員の方がいます。SNSで発信をすることで、きっとお客様が増えていくに違いありません。

素直で前向きな店長は、今回の提案にいずれも納得し実行することにしました。成果が出るのは、これからです。しかし、結果を見なくても大丈夫です。この店長がいる限り、売上が回復するのは間違いありません。近いうちにも、きっと良い報告が届くことでしょう。

■今日のツボ■

・販売データを分析すると、改善ポイントが見えてくる
・そこから具体策を考えて実行すれば、成果につながる
・結局は、素直で前向きな姿勢が、経営を良くする

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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