日本のリーダーと思えぬ覚悟の欠如。菅総理「発言の軽さ」の正体

 

ここに問題の本質がある。「禁止」と言えないのである。「禁止」と言う覚悟がないのである。「私権の侵害云々」は問題を先送りにする言い訳か単なる逃げ口上に過ぎない。事実「公共の福祉」という極めて正当な反論が全く出ていないではないか。はなから本気で議論する気などないのである。

よく「自粛疲れ」などと言うが、これは間違いである。さらに言えば「自粛疲れからついつい油断して」などといった物言いは言語道断のことである。我々は自粛という「言葉」に疲れているのである。その定義の曖昧さに疲れているのである。意味が拡大するばかりでその外延の見当すらつかないことに疲れているのである。

言葉は覚悟だ。一国のリーダーならそれは当たり前のことである。覚悟がないから言葉にならないのである。そう思いながら、テレビなどでの総理の発言を聞いているのは自分だけだろうか。

image by: 首相官邸

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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