例えば、デンマークではすべての地方自治体に高齢者へのリハビリ実施を義務付け(重度で複雑な機能低下のある高齢者も含む)、80歳以上の人たち全員を対象に「何も起きていなくても訪問する」という予防的な自宅訪問を実施しています。
こういった取り組みを国全体で実施することで、「自分でできることは自分でする」高齢者を増やし、「自分だけではできないこと」は「地域の人」がサポートする社会を実現させました。「介護が必要と思われた高齢者」の48%が介護に先立って実施するリハビリにより改善し、ケアサービスが不要となった自治体もあると報告されています。
私も80歳の母がいるので、「リハビリ」の効果をめちゃくちゃ実感しています。毎日、書いたり、運動したり、笑ったりする時間を積極的に設けると「自信」を取り戻し、できなくなっていたことができるようになる。「自分でまだできる」
脳にインプットし続けることで、人間の強さが引き出されます。
介護職を希望する人が増えている「今」。どうか国には「介護のパラダイムシフト」をおこしてほしいです。
みなさんのご意見もお聞かせください。
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