窮地の文在寅。大抜擢した韓国最高裁長官“大ウソ発覚”の大誤算

2021.02.15
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韓国の最高裁判所長官に当たる大法院長の「嘘」発言が発覚し、国民の多くが怒りに打ち震えているようです。なぜ「法の番人」は事実に反する発言をするに至ったのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超える日本人著者が事の経緯を詳しく紹介。さらに司法トップのこうした振る舞いについて、批判的な意見を記しています。

法の最終番人の嘘

日本の最高裁判所にあたる組織を韓国では大法院という。この大法院の親分は大統領が任命する。金命洙氏は2017年8月21日、文在寅大統領に大法院院長に指名されたが、彼は大法院での判事経歴がないだけに、コード人事と評価されている。コード人事とは言葉通り「コードに合った人事」ということで大統領のお気に入り人事というわけだ。

大法院院長は、大法院判事を務めた人がなるのが一般的なのだが、金命洙氏は大法院判事の経験なしで地方の裁判所から一挙に大統領の人事で大法院院長になった。2018年10月30日にいわゆる元徴用工裁判の判決が出されたのは記憶に新しい。日本に賠償せよと。1965年に一旦解決している問題をほじくり返してこういう判決を出したのも、この金命洙である。で、今問題になっているのは、この金命洙大法院院長の裁判官らしからぬ俗物的部分である。ちょっと長くなるがコトの経緯を書いてみたい。

2020年5月に健康悪化を理由に辞職を願い出た裁判官がいた。林成根釜山高裁の部長判事である。林成根部長判事は、いくつかの裁判に関して判決文修正などに関与したという疑惑で裁判になっており、すでに一審が開かれて無罪が言い渡されている状況だ。ところで与党連中が中心となって彼を弾劾しようとする動きが前からあった。

そんな中、林成根部長判事は去年の5月に大法院に辞表を提出することになったわけだが、大法院院長の金命洙が、「今与党が(あなたを)弾劾しようとやきもきしているときに、わたしが辞表を受理して(あなたが)辞めたら弾劾が不可能になるではないか。与党の連中になんと言われるかわからない。辞表は受理できない」として林成根部長判事の辞表をはねつけ、林成根部長判事の弾劾案を憲法裁判所に送付したのだ。

憲法裁判所というのは、大法院とはまた別に独立した形で存在している。アメリカスタイルといえばいいだろうか。

普通ならば裁判官の総括をしている大法院の院長ならば、裁判官のことを考えてやるのが道理だが、金命洙は反対に(自分と同じ裁判官を)「売り飛ばす」ような行動をしたわけである。今問題になっているのは、金命洙が去年の5月の林成根部長判事の辞表提出時に、弾劾がらみの発言など俺はしていないと言い張ったことから問題が爆発したのである。

林成根部長判事が辞表をもって金命洙を訪ねた時、金命洙が「与党になんといわれるかわからない」からなどと保身することにのみ汲汲となって相手のことなどこれっぽっちも考えてくれなかったわけだが、なんと金命洙が「俺はそんなことは言ってない」と言い張ったから、頭に来たのは林成根部長判事である。裁判官が政治家の顔色をうかがうなどもってのほかであろう。話にならない。しかも裁判官の長である大法院の院長がだ。

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