やっぱり出た中国のお家芸。新型コロナ「偽ワクチン」大量流通の闇

 

また、ワクチンについては、2016年に山東省で薬品メーカーから横流しされた予防接種用のワクチンを冷蔵保存もせずに売りさばき、2年ほどで約12億を売りさばいていた事件がありました。接種した子供の中には、重い障害を抱えてしまったケースもあるといいます。

2018年にも、吉林省の長春長生生物科技有限会社(以下、長春長生)が、狂犬病ワクチンの製造過程で、記録偽造など重大な違反が発覚、こちらはすでに35万人の子どもに接種されていました。

また中国で発生した「不正ワクチン事件」の闇

体に直接入るワクチンすら、偽造して売りさばくのですから、そこに良心やモラルなどはありません。中国には他人の不幸を喜ぶという「幸災楽禍」という言葉があります。自分だけが幸せになれば、他の人はどうなってもいいというわけです。「中国人は多すぎる、だから俺以外は死ね」とうそぶく中国人も少なくありません。

今回、中国政府が偽ワクチンについて発表したことは、偽ワクチン出荷の責任を追求される前に、責任回避しておこうといういう魂胆を疑う海外メディアも多いようです。

中國主動公布假疫苗偵破 被疑為未來海外出包卸責埋伏筆

中国はもともと疫病の発生地として、歴史的にも有名です。中国の「大疫」の中では、「傷寒」(コレラ、腸チフス)、マラリアや鼠疫(ペスト)、天花(天然痘)が多く、これらはユーラシア大陸の全域へ広がり、さらに海を越えて日本列島等に襲来することも多かったのです。

中国の疫病流行は、すでに史前から甲骨文に刻まれています。現在、その甲骨文から確認できる殷周時代の古代人の疫病は約16~20種類もあります。そして、周初から漢代に至る「大疫」(疫病大流行)の記録では、しきりに「死者万数」「人多死」「士卒多死」「其死亡者三分有─」と、多くの死者を出したことを示す文言が繰り返し出ているのです。

中世ヨーロッパで大流行したペストは、中国雲南省地方に侵攻したモンゴル軍によってヨーロッパにもたらされたと言われています。記憶に新しいところでは2003年のSARS、ここ最近では家畜の豚コレラが大流行しています。

しかし中国は、自らを疫病の発生地とされることを非常に嫌がっており、新型コロナウイルスについても、さかんに外国で発生したという印象づけを行っています。2月9日、新型コロナウイルスの発生源を調べるために中国・武漢を訪れていたWHO調査団が現地で記者会見を行いましたが、その場に同席した中国の衛生当局からは、中国発生説を否定する発言がなされ、輸入冷凍食品から広がったという説を展開しました。

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