【資産防衛】最強コンサルタントがあえて今、スイスフラン預金を勧めるワケ

吉田繁治© Schlierner - Fotolia.com
 

スイスフランの基本的な部分での強さと、スイスの銀行

『ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで』749号(2015年1月21日配信)

スイスフランが今後も、恒常的に強いと思われるのは、「世界の富裕者のマネー」が、スイスの銀行に集まりやすいからです。短期変動では下がる時期は、当然にあります。ここでは、長期を言っています。当面使わない余分な円預金がある人は、生涯か向こう10年持ち続けるという方法で、円をスイスフランに替えて預金をもつことをお奨めします。米ドルは、根本が強い通貨ではなく、危険です。ユーロは、近々が、もっとも危ない。

スイスも、アメリカからの、マネー・ロンダリングと資産隠しの摘発の要求を受け、一時ほど「預金情報の非開示国(租税協定に非加盟)」ではなくなっています。

それでも、米国の富裕者で最上位1%の資産(住宅を含む財産)は、全体の40%を占めています(トマ・ピケティ)。米国のみならず、中国、産油国、新興国の富裕者の余剰マネーは、スイスに向かい続けています。このため、恒常的なスイスフラン買いがあるのです。

スイスの銀行資産は、$3兆(360兆円)です。GDP($6110億:73兆円)の5倍と異常に大きい(預金大国とされる日本は、GDPの2倍です)。

この銀行資産には、プライベートバンクが窓口になることが多いタックスヘイブン(租税回避地)への預金と信託資産は含んでいません。

世界中のタックスヘイブンには、世界の銀行資産の50%があると推計されています(ニコラス・シャクソン:『タックスヘイブンの闇』)。

『ビジネス知識源プレミアム:1ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値をe-Mailで』749号(2015年1月21日配信)より一部抜粋

著者/吉田繁治
東大フランス哲学専攻。経営と情報システムのコンサルタント。各社の経営顧問を歴任。戦略的システム開発でシステムデザインを担当。最新かつ高度な経営原理も、わかりやすく実践的に提供することに定評がある。。
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