新型コロナワクチンは打つべきか否か?医学博士が全ての疑問に答える

 

ワクチンのガイダンス

さて、前置きが長くなりましたが、皆さんにはコロナワクチンの情報を見る時には、上に書いたような混乱と混沌に我々が置かれているとう状況を自覚して、その上でどういった情報を選別していくのかをご自身の目で判断していただきたいと思っています。ということで、製薬会社で研究をしている僕の発言は「嘘かもしれない」と思われてしまうかもしれないので、アカデミアからの配信を参照しましょう。今日はハーバード大学の医学部の「コロナウイルスリソース・センター」が先週配信した情報をかいつまみ要約し、皆さんが気になるであろう疑問にQ&A形式方式でお伝えしようと思います。

※ ハーバード大学医学の以下サイトより引用・翻訳・抜粋

Harvard Health Publishing

【COVIDワクチンにはどのような副作用がありますか?】

COVID-19ワクチン接種による副作用は軽度なものが一般的です。ほとんどの人が注射部位の腕の痛みを経験します。その他の症状としては、微熱、体の痛み、悪寒、疲労感、頭痛などがあります。これらの副作用はおおむね24時間から48時間以内に改善します。一部の人々には、この期間中に仕事に行ったり通常の日常生活の活動を行ったりするには気分が悪い場合もあります。3日目までに症状が改善しない場合は、医師に相談してください。

痛みのある腕を動かすと不快感が和らぐことがあります。熱がある場合は水分をたくさん摂るようにしましょう。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販の鎮痛剤も、発熱や痛み、その他の不快感に効果があります。しかし、注射を受ける直前に鎮痛剤を飲まない方が良いでしょう。

これらの副作用は、ワクチンが効いていて、体が抗体反応を構築している証拠です。現在利用可能なワクチンは2回の注射が必要で、2回目の注射の後に副作用が起こる可能性が高くなります。

【COVIDワクチンで他の人への感染は防げますか?】

ワクチンを接種した人が他の人に感染する可能性は低いということが、2つの研究から示唆されています。

最初の研究では、感染者の鼻や喉に存在するウイルスの量を調べました。この研究では、ウイルス負荷が高い人ほど感染を広げる可能性が高く、ウイルス負荷が低い人ほど感染を広げる可能性が低いことがわかりました。2つ目の研究では、ワクチンを接種した後に感染した人は、COVIDワクチンを接種していない人に比べてウイルス負荷が低いことが示唆されました。

これらの研究を合わせると、COVIDワクチンは感染と拡散の両方を防ぐことが示唆されています。しかし、これらの知見を確認するためには、より多くの研究が必要です。今のところは、ワクチンを接種しているかどうかに関わらず、まだ接種していない人を守るためにも、マスクを着用し、物理的な距離を保つことを続けてください。

print
いま読まれてます

  • 新型コロナワクチンは打つべきか否か?医学博士が全ての疑問に答える
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け