新型コロナワクチンは打つべきか否か?医学博士が全ての疑問に答える

 

【ワクチンを子供たちが接種できるようになるのはいつでしょうか?】

米国内ではファイザー/バイオンテック社とモデルナ社はすでに子どもたちを対象としたワクチンの試験を行っており、ジョンソン・エンド・ジョンソンも同様の試験を行う予定です。現在、ファイザー/バイオンテックのCOVID-19ワクチンは16歳以上の子供への使用が認可されていますが、モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは18歳以上の人への使用が認可されています。

ファイザー/バイオンテックとモデルナは、年齢の低い子供たちのグループでワクチンを試験する年齢解除試験を実施しています。ファイザー/バイオンテックは現在、12歳から15歳までの子供たちを対象にワクチンの試験を行っており、順調にいけば、次は5歳から11歳までの子供たちを対象としたワクチン試験が行われる予定です。モデルナは12歳から17歳までの子供たちを対象にワクチンの試験を開始しています。最終的には生後6ヶ月の子供を対象としたワクチン試験を計画しています。研究者たちにとって、各年齢層に対してワクチンが安全で効果的であることを確認することが最重要です。また、効果的でありつつ、許容可能な副作用と最適な投与量の判断も重要です。FDAは、各年齢層のワクチンを認可するかどうかを決定するためにこういった試験データを確認していきます。

ちなみに、年齢解除試験は成人試験よりも規模が小さいです。数万人の参加者を募集するのではなく、各年齢層で2,000人から3,000人の参加者を募集して行われます。年齢解除試験からのデータは夏までにまとまる可能性があります。それを元に、FDA は子供のためのワクチンの承認を開始する可能性があります。まずは米国ですが、こういった流れを日本も追う形になるかと思います。

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