新型コロナワクチンは打つべきか否か?医学博士が全ての疑問に答える

 

【mRNAのCOVID-19ワクチンを受けてはいけない場合はありますか?】

mRNAワクチンを受けるべきではない体質はいくつかあります。ポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートを含むmRNAワクチンの成分にアレルギーを持っている場合、mRNA COVID-19ワクチンの初回接種後30分以内にアレルギー反応を起こした例があります。これまでに他の(COVID以外の)ワクチンや注射薬に対するアレルギー反応の既往歴がある場合は、mRNAワクチンのいずれかを接種しても安全かどうか医師に確認してください。

自己免疫疾患を持つ人や免疫抑制療法を受けている人など、免疫システムが弱っている人は、感染すると重症化するリスクが高くなります。これらのグループの人々もmRNAワクチンを受けることができます。ただし、他にも安全性を考慮する必要があるかもしれないので、このようなグループに該当する場合は、リスクと利点について医師に相談してください。

COVID-19の治療に使用される回復期血漿やモノクローナル抗体が、ワクチンの効果を低下させる可能性があります。これらの治療を受けたことがある方は、ワクチンを受ける前に90日間は待ってください。

【重度のアレルギーがある場合、mRNAワクチンを接種できますか?】

まれに、mRNA COVID-19ワクチンを接種した後に重度のアレルギー反応を起こした人がいます。そのため、米国でmRNAワクチンを接種される方は、接種後15分以上の経過観察が義務付けられています。

リスクはゼロではないことは事実である一方で、重度のアレルギー歴のあるほとんどの人が安全にmRNA COVID-19ワクチンを接種することができます。これには、食物、花粉、蜂、口から服用するタイプの薬などにアレルギーがある人も含まれます。重度のアレルギーの既往歴がある場合は、ワクチンを接種する人にその旨を伝えましょう。そして、接種後30分以上の観察が必要となります。その間にもしアレルギー反応が起きたら、医師がすぐに対処することができます。

注射薬や他のワクチンに対するアレルギー反応の既往歴がある場合は、CDCは、現在利用可能なmRNAワクチンのいずれかを接種すべきかどうかを医師に相談すべきだとしています。

先述と重複しますが、ポリエチレングリコール(PEG)やポリソルベートを含むmRNAワクチンの成分にアレルギーがある場合は、受けるべきではありません。また、1回目の接種後30分以内にアレルギー反応が出た場合は、2回目のmRNAワクチンを接種してはいけません。

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