例えば上司や同僚から、「メールの内容がわかりにくい」と指摘されることがあるとしたら、それはあなたの「接続詞」の使い方に問題があるのかもしれません。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「接続詞が正しく使われていないと、読み手は非常に混乱する」と指摘。その上で、文章のグレードが上がる接続詞を使うために考えるべきことをレクチャーしています。
接続詞は道案内
久しぶりに文章の書き方講座について書いてみようと思います。
今回は接続詞です。接続詞とは、「そして」、「しかし」、「さらに」、「また」、「例えば」のような表現のことで(「例えば」は品詞分類では副詞なので、表現としました)、この単語を配置することで、
● 読み手に続く文章で語られることの予測を付けさせる
働きをさせるのです。前の文を受けて、次の文が「そして~」で始まったら、今までと同じような流れが続くんだなと、その後の文章を読まなくてもコンテンツが予想できるわけです。
これが読み手の理解を促進させ、素早く誤解の無い理解を導くのです。だから接続詞が適切に使われていない文章だと、次の展開が予想できなくて、非常に読みづらい文になるんです。つまり接続詞がコンテンツ(あなたの言いたいこと、主義主張)の道案内をしてくれるわけです。
だからこの接続詞が正しく使われていないと、読み手は非常に混乱するんです。「しかし~」で始まる文章があったら、次はどこかが引っ繰り返って今までとは違う何かが起こるんだな、と読み手は予測して読むものです。ところが、実は続く文章でどこにも転回するところが無かったとなったら、
■ ん?んん?どこか読み間違えたかな?なんだか理解が違う感じだぞ
と思ってしまい、そこまでの文章をもう一度読み返したりするんです。これは非常にストレスフルなことになります。
接続詞を使わない文章も同じで、これは全部を読まないと展開が理解できないわけで、息が詰まるんです。文頭に逆接の接続詞を置いてくれるだけで、話がパッと読めてスッと中身を理解できるのに、これが使われていないと、前後の関係を読み直して、ここでコンテキストの転回が起こったんだなと、振り返りながら読まなきゃ理解できなくなるんです。
ですから上手な文章、読みやすい文章というのは、接続詞の使い方が上手いんです。次の曲がり角は右に行きますよと予め教えてもらえたら、準備と覚悟はできるわけで、右に曲がった時の風景を予想することもできるんです。予想することができるから、速度を上げて読んでも理解が阻害されないのです。
場合によっては接続詞だけ拾い読みしただけで、どんな展開になっているのかが把握できたりします。