黒柳徹子の金言。我が子を「ズレた大人」にしない親の心がけとは?

 

そこでどうでしょう?長男さんに話すときには、その都度叱るのではなく、子供と一対一になれるような時に、冷静に話してあげる事がいいのでは?と私は思うのです。例えば…

「〇〇君。お母さんね“〇〇のくせに”という言葉がとても嫌なの」

「それはね。“〇〇のくせに”って弱い人を攻撃する言葉だから」

「昔はね。“子供のくせに”とか“女のくせに”ってよく言われたんだよ。でもそれってすごく嫌な言葉だと思わない?」

「もしあなたが誰かに“〇〇のくせに”って言われたら、お母さんはすごく悲しい思いがする」

「だから〇〇君にも使ってほしくないんだよ。わかるかな?」

のような感じで冷静に淡々と、そして真剣な表情で伝えてほしいのです。

黒柳さんが少年を責めなかったように、子供を叱るのではなく、「その言葉は嫌い」だと母さんの気持ちを話してあげたら?と思うのですね。もちろん、それですぐ子供が理解してくれるかどうか?はわかりません。でも理解してくれなかったら、「まだ早かった」のだと思って1か月、2か月と日を置いて又、話してあげてほしいのです。

もちろん親がそんな言葉を使っていない事、差別の気持ちが無い事は大前提です。私はそんな風に思いますがどうでしょう?

このようにお返事したところ、ケンママさんからはすぐにご連絡がありました。

早速のお返事ありがとうございます。とても丁寧な内容に感動しました。「〇〇のくせに」は差別につながる言葉だったのですね。

パピーさんにご相談したものの、私自身に何がモヤモヤしているのか自分の気持ちが整理できていなくて、子供にもどう言ったらいいのかわからずにいました。ですが「差別」や「弱い人を攻撃する言葉」とお聞きして、私のモヤモヤした理由がはっきりしました。

そしてパピーさんご自身の体験もお話しくださって、「〇〇のくせに」は、ただの口癖と捉えるのではなく、「差別の気持ちを持たせない」という意味でも子供たちにちゃんと教えていかなければならない重大な事なんだなと理解しました。

私も子供の頃、「子供のくせに」と言われました。「女のくせに」とも言われました。その時はとても嫌な思いをしたのに、いつの間にか忘れ、自分がその後、一度も「〇〇のくせに」を言わなかったか?と聞かれると自信がありません。なので子供に話す前に、まず自分がそんなことを言っていないか、夫にも聞いてみたり、自分でも注意してみます。そして自分が言っていない事が分かったら、子供に話そうと思います。パピーさんが言われたように、子供を叱るのではなく、冷静に淡々と自分の気持ちを伝えたいです。

パピーさんが「もし理解してくれなかったら」と書かれていたように、年齢によっては理解が難しく、時間が掛かるのだろうと思います。でも短期で考えずじっくり構え、子供が理解できるように、親の姿勢も見せながら教えていきたいと思います。今回は、お返事ありがとうございます。とても勉強になりました。

その後、ケンママさんからご報告があって、長男さんと話ができたそうです。そして長男さんも神妙な面持ちで真剣に聞いてくれて、お母さんの思いは伝わったようだ…と言われていました。その後は「〇〇のくせに」の言葉は聞いていない、との事でしたが、言葉だけでなく子供の姿勢や態度なども一緒に見ていきたい…と書かれていました。

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