なぜ、日本の親は幼児期の自慰行為を「激しく叱って」しまうのか

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では、実際に怒られた時、子供はどう感じるのか、ご報告を頂いた会員さんからの声をお聞きいただきたいと思います(匿名を希望されていますのでTさんとさせて頂きます)。

私は性に興味を持ったのが比較的早かったと思います。

まだ小さかったので、それが何なのか、何を意味するのかはわかっていなかったです。ただ、ここを触ると心地よかったり気持ちよかったり安心したり…、そういう感覚がありました。

けれどそれを見た親はびっくりして戸惑ったのだと思います。強く怒られ、やめるように言われました。でもやめられない、その都度怒られるという繰り返し…。

訳もわからず怒られる私は何がなんだか、何がいけないのかわからないけれど、ただ親を悲しませてしまった、ダメなことをしたのだと思いました。ダメなことをしている、この思いは消えることなく続き、自分は他の人とは違っていやらしい人間なのだと思うようになりました。

こういうパーソナルな話って、特にすることがないですよね。だから、自分は異常なのではないかという思いが抜けなかったのだと思います。私はあの時何と言われたかったのだろう…と思った時、やはりパピーさんのように言ってもらいたかったなと思います。

(テキスト中の)パピーさんと息子さんのやりとりの中では、息子さんが純粋に性に興味を持っていて、それに向き合って誠実にパピーさんが答えられていた姿が想像できたし、もちろん息子さんは萎縮することなく、自然に性を受け止めていた様子だったでしたよね。

興味を持つことは不思議でもダメなことでもなんでもない。けれど、一人ひとり大事なものだから、あまり人に見せるものではないんだよ。たったこれだけでよかったと思います。ずいぶん心が救われたんじゃないかなと。

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