なぜ、日本の親は幼児期の自慰行為を「激しく叱って」しまうのか

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この「幼少期の自慰問題」は今も少なからず相談があります。その時、私は「叱るのではなく、ゆっくり丁寧に話をしてあげてください」とお願いします。一番大事な事は、お母さんの先入観を取り除くこと。「何も悪いことではない」し、「子供は偶然に、その場所がある事を知ってしまっただけ」だとお母さんが理解して頂くことです。

その後で子供には、その場所はとても大事なところでであること。そして汚れた手で触ると病気になってしまうこと。又、人前でするのは恥ずかしいことだから、1人になった時を選ぶこと。その時に、一緒に「水着ゾーン」や、大事なところだから人にも触らせないことなど、「まだ早い」と思っても性について教えるスタートラインに来たんだ、という事を理解してほしい、とお願いします。

ちなみに先ほどのTさんは、成長してからの「話し合いながら性を学ぶ事業」の中でカウンセラーとして参加するにあたりいくつか研修を受けて、性は生、生き方に繋がるということ。幼い頃からの母との関わりから性教育は始まっているということ。性には3つの目的(生殖・快楽・連帯)があるということ。性器の形が人と違うと悩む思春期の子たちもいるが、顔と同じように個性なので全く悩まなくていいこと。などなど、今まで知らなかったことをたくさん教えてもらい、中高生を対象の事業でしたが、「もっと小さな頃からしないといけないよね」と話しあったことを覚えているそうです。

「性教育はいつから必要?」という疑問に対して、多くの方が「思春期になってから」「でもなんと言えばいいのかわからない」とお考えだと思います。ですがTさんも言われていたように「幼い頃からの母との関わりから性教育は始まっている」のですね。そしてまずは「いつ興味をもっても不思議ではない」という事を頭に入れておいてほしいし、「いつからでも始められるような心づもりをしておく」ことをお願いしたいと思います。

それに、今は性に関する絵本もありますし、ユーチューブで調べてみると、親としての考え方についてお医者さんや専門家が話している動画もあります。ですから「いけない事ではない」そして「正しく教えてあげる」ことをご認識頂いたいな~と思います。

ちなみに「性教育の準備」の記事は下記のとおりです。

性教育の準備

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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