JOC経理部長「自殺ではなく他殺」説のウソと本当。東京五輪の疑惑と虚構、真相は永遠の闇に?

2021.06.09
by tututu
 

憶測③『報道特集』で内部告発した職員と同一人物か

JOCの幹部職員がなくなったニュースが流れた直後、「東京オリンピックの人権費に関する内部告発をした人物では」との憶測が広がった。

今月5日に放送された『報道特集』(TBS系)は「高額人件費のからくりを組織委職員が証言」と題し、東京オリンピックの各会場に派遣されるスタッフの人件費について特集。

この中で取材に応じた男性は、「1日35万円で仕事を請け負っているという現場のディレクターには、別の報酬も支払われている可能性があり、合計80万円が支給されている」ことを明らかにした。

内部告発したこの男性が亡くなったのではとのうわさが広まったが、取材に応じたのは大会組織委員会の職員であり、JOCの幹部ではない。これは明らかな人違いである。

【関連】加藤官房長官が“露骨な差別”。日本のワクチン職域接種で露呈する3つの大問題

憶測④「中延」「ゾウ」は隠喩説

また、ネット上では男性が飛び込んだ都営地下鉄浅草線の中延駅が「中止」や「延期」を表す隠喩だとする話も出ている。

さらに、前述したKBC『アサデス』の中でニュースがゾウの話題に差し替えられたことに関して、ゾウは「The elephant in the room」の隠喩だとこじつける説もある。

「The elephant in the room」とは、その場にいる人が皆認識しているけど、あえて議論を避けていることを表す英語の表現で、いわば“タブーな話題”や“重大な問題”を指している。

もちろん、これはたまたまその日にゾウのニュースがあっただけで、JOCの男性幹部職員が亡くなったこととは一切関係がない。

「中延」も「ゾウ」もネットでこじつけられた憶測であって、まったく根も葉もない噂である。

東京五輪開催の裏に隠された“深い闇”

東京五輪開幕を直前に控える中で起きたJOC幹部の電車飛び込み自殺。

さまざまな憶測が広まっているが、ただの噂にすぎないものもあれば、明確に否定できない話もある。

そこには何らかの不自然さが残り、“見えない闇”があると勘ぐられても仕方ないだろう。

7月23日の東京五輪開幕まではあと44日。

多くの疑問や疑惑を抱えながら、開催されることに本当に意味があるのだろうか。史上類を見ないようなオリンピックが間もなく始まろうとしている。

【関連】悪質な「ピンハネ男爵」竹中平蔵氏が五輪スタッフ派遣で儲かるカラクリ

print
いま読まれてます

  • JOC経理部長「自殺ではなく他殺」説のウソと本当。東京五輪の疑惑と虚構、真相は永遠の闇に?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け