100均の3倍でも快進撃。300円ショップ「3COINS」が売れまくる理由

 

ヒット商品を生み出す確かなノウハウ

300円ショップは、競争が激化しており、近畿地方を中心に「ミカヅキモモコ」約50店を展開していた、三日月百子という会社が、今年2月に12億7,500万円の負債(帝国データバンク調べ)を抱えて経営破綻。アパレル在庫品の再流通を手掛ける、ショーイチが一部店舗を譲り受けて、事業を継続している。

また、ダイソーは若い女性をターゲットとした300円ショップ「スリーピー」を約125店、「クゥクゥ」約33店を展開。今年3月には新たに「スタンダード・プロダクツ」というベーシックなデザインを特徴とした、「無印良品」を思わせる300円ショップの1号店を、渋谷にオープンといったように、300円ショップを強化している。

ダイソーに限らず、キャンドゥ、ワッツなどが手掛ける100円ショップは、200円、500円、1,000円と高額な商品も取り扱うようになってきており、300円ショップの領域を侵食している。100円均一にあくまでこだわっているのは、セリアくらいのものだ。

300円ショップは、100円ショップよりも高品質な気の利いた小物を購入できるのが魅力だったが、100円ショップが100円均一にこだわらなくなったために、より高い品質や感性が求められるようになっている。

勝ち組と負け組が明確に分かれてきている中で、「3COINS」には、ヒット商品を生み出す確かなノウハウがあると見受けられる。

image by: 長浜淳之介

長浜淳之介

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

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兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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