「異物混入」のミスがない食品工場は、面接時から教育を始めている

 

面接時に注意すること

従業員の面接時点に化粧が濃い、爪が伸びている、手荒れがひどい等の場合は、「工場で作業する場合は臭いのきつい化粧は困ります」ときちんと今の状態を伝えて入社してからの化粧などの変更ができるかどうか確認をもらう必要があります。

食品工場で働く一般従業員の場合は作業上の注意ができて履歴書などに問題が無ければ採用になると思います。採用までに検便の提出などの確認事項を経て、入社当日の注意を書いたメモを渡します。このメモの内容が出勤当日の教育の内容になります。

「初日教育の内容」の中で特に体調管理に注意が必要で、「下痢、発熱が有る場合は連絡の上出勤しないことが大切です」と注意が必要になります。食品工場で働くためには自分自身の体調管理を万全に行っておく必要が有ることを面接時点でも充分に教育を行います。

食品工場では特に惣菜弁当工場などは、深夜労働が多いのと、季節、曜日要因で生産量が変化しますので、派遣従業員を採用している工場が多いと思いますが、派遣会社から事前に、検便結果、体調管理の状況、教育の状況を確認しておく必要があります。初日教育は人材派遣管理会社に工場で働く前に事前に行ってもらいます。

面接時は、相手から面接官、面接場所を通じて会社も面接されて居る事を忘れてはならないのです。面接は工場側もお客様に面接されて居る事を忘れてはいけないのです。

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【著者】 河岸宏和(食品安全教育研究所 代表) 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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