熱中症リスクがある夏の「マスク外し」はアリ?厚労省ガイドラインの謎を追う

 

梅雨時や真夏にマスクをするのか問題でしたね。

厚生労働省が出している指針はこちら。

● <新しい生活様式における根中小予防行動のポイント> 厚生労働省

こういうのは読んでおきましょう。出所不明のデマや知人から聞いた話なんかアテにするより公的な機関や専門家がちゃんと出した情報を元にすべきです。それを読んだ上で、他の情報や噂を検討するならOKだと思いますよ。

で、さて、マスク着用のお話は

  • 原則としてマスク着用
  • 例外として
    1.高温多湿で熱中症のリスクが高くなるとき
    2.屋外で十分な距離がとれるとき
    このふたつを満たすときにはマスクを外す

が厚生労働省のサイトから読み取れました。この基準に照らすと、ほとんどマスクを外せるときは無さそうですね。

んじゃ、マスク着用によってリスクが増大するとされる熱中症はどうなっているんでしょうか。データによると、熱中症は

  • 8割が高齢者が発症
  • 半数以上が自宅で発生する

んです。厚生労働省の同じPDFに記載があります。

この状況を想像するに、これってつまり、マスク着用とあんまり関係ないってことじゃないでしょうか。

半数以上が自宅って、つまり家族と一緒に暮らしていて、部屋に閉じこもったままエアコンをつけず、あんまり水も補給せず、気がついたら熱中症…ってパターンですよね。

ちなみに65歳以下は、数字から見る限り熱中症のリスクは低い…というか

  • 誤差範囲として無視していいレベル

といえます。5歳から14歳までの人は全体の0.0パーセント以下、0歳から4歳までで0.2パーセントですよ。ニュースを見ていると、ブラック部活での痛ましい事故が目立ちますが熱中症全体から見れば、ごく少数なんですね。

このデータからすると、つまり

  • 熱中症もコロナも、危ないのは高齢者
  • 屋外は、熱中症が危ない が、ここで発症するのは若年層
  • 屋内は、熱中症もコロナも危ない 特に高齢者

ということです。つまり

  • 屋外では、外してもイイ
  • 屋内では、着用

ということになります。そこで

  • 外してもイイというと、全然着用しなくなるヤツが出てくるから外してイイ場面を限定する
  • 屋内は一律着用 但しエアコンをガンガン使え

ってことなんじゃないかと邪推します。

つまり、家族のメンバーに誰がいるのかによって、マスクとの付き合い方が違うということですね。

我が家で一番危ないのは、バビー。

屋外は、暑すぎて出る気にならないので問題ナシ。

屋内のうち、自宅ではエアコンをちゃんと使ってノーマスク。自宅以外の屋内は、涼しいところでマスクを着けてもらおうと思っています。

また暑い夏がやってきました。コロナが早く終息することを祈りつつ、エアコンに頼りましょう。

image by: Shutterstock.com

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食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。

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