橋下維新と竹中平蔵氏のアブない関係。大阪は「パソナ太郎」に支配されている?

 

大阪とパソナの怪しい関係

しかも人材派遣会社大手のパソナは、かなりいわくつきの企業です。

昨年、持続化給付金の委託先企業による「中抜き」が問題となりましたが、このこの持続化給付金の業務委託を実質的に請け負った主要企業の一角が、パソナでした。

このパソナは疑惑だらけの企業であり、天下り官僚の巣窟のようなところでもあります。

そしてこのメルマガでも何度か触れましたが、このパソナで現在、会長をしているのは竹中平蔵氏です。竹中平蔵氏は、小泉内閣で総務大臣などを歴任し、経済政策を一手に引き受けてきた人物です。

現在でも政府の諮問機関の委員などをしており、2000年代以降の日本の経済政策は、竹中氏の主導によって行われたともいっていいでしょう。

そして、今の日本経済の閉そく感、少子高齢化の急加速などにおいて、竹中氏の責任は大きなものがあります。

2000年代以降、日本の企業業績は決して悪くなかったのに、竹中氏は企業の賃下げを強力にバックアップしました。

そのため、日本は先進国の中で唯一、この20年間の賃金が減少しているのです。また労働法を改正し、労働における派遣社員の割合を激増させました。

この賃下げ政策により日本では低所得者が激増し、先進国の中で日本だけが急激に出生率が低下し、異常な早さで少子高齢化が進んだのです。

しかも、竹中平蔵氏は、大臣をやめた直後、派遣会社大手のパソナに重役として迎えられているのです。

国務大臣を5年も務めた政治家が、しかも総務大臣という許認可権のラスボスのような職務を長年務めた政治家が、引退後すぐに私企業に入ったのです。

竹中氏は派遣社員を増やす政策を実質的に主導しており、その政治家が、派遣大手企業に天下りするなどというのは、あまりに露骨すぎて笑い話にもなりません。ただただ唖然とするだけです。法的には一応問題ないそうですが、政治倫理的には大問題のはずです。

竹中平蔵氏と橋下維新というのは、実は切っても切れない深い関係にあります。

橋下氏が維新の会を立ち上げ、衆議院選挙に打って出た2012年に、竹中平蔵氏は候補者選定委員の委員長になっています。

また橋下徹氏は竹中平蔵氏を敬愛し「同じ考えを持っている」と明言しています。

実質的に、維新の会というのは、橋下氏と竹中平蔵氏がつくった党だといえるのです。

そして、維新の会が担ってきた大阪府や大阪市と、竹中平蔵氏のパソナとも深いつながりがあるのです。大阪府や大阪市は職員を大幅に削減しましたが、その穴埋めとしてパソナに巨額の業務委託を行ってきたのです。それが、協力金の支給遅れなど大阪の行政能力を大きく低下させた要因なのです。

大村大次郎さんのメルマガ初月無料のお試し購読はこちら

 

print
いま読まれてます

  • 橋下維新と竹中平蔵氏のアブない関係。大阪は「パソナ太郎」に支配されている?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け