編集後記「締めの都々逸」
「異世界良いとこ 一度はおいで 全てデータで 出来ている」
最近、仕事のアプローチが変わってきたなと思っています。全てが統計とかデータとかプログラムに集約されているようなんです。我々の世代が行ってきた仕事とは根本的に変わっている。アプローチも異なるし、発想も異なる。というか、既に言語も異なっているのではないか。
我々の使っていた言語は通じないんですね。通じないから、どちらが正しいとか間違っているという問題ではありません。言語が通じる人同士、会社同士が仕事をしているのであって、そこに異言語は入れないのです。
私は異世界と感じるのは、異言語に反応しているのかもしれませんね。ある日突然、世界中の人々が新しい言語で話しだす。国家が認定したわけでもないし、法律が変わったわけでもない。でも、ネット上ではその言語しか使えないんです。分断ですね。言語も分断しています。言語という概念は重要ですね。そんな気がします。(坂口昌章)
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