政府とマスコミが奪った「日常生活」を取り戻すためには何をすべきか?

 

3.日常生活の制限は健康にも悪い

健康的な生活とは、規則正しい生活リズム、質の良い食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスを溜めない精神状態を保つことではないか。

コロナ禍で日常生活を制限された結果、多くの人は運動不足とストレスに悩んでいる。特に、高齢者は感染のリスクが高いとされ、不要不急の外出を控えるように再三言われている。習慣となっていた散歩を控え、地域のスポーツサークルにも行かなくなると、次第に身体が固まって動きづらくなる。腰や肩が痛くなり、十分な睡眠も取れなくなる。外出できないこと、人に会えないことはかなりのストレスになる。

更に、マスコミがコロナの不安を煽りすぎるのも良くない。不安はストレスを招くのだ。新たな対策の方法が発見されたのなら、それを報道して欲しいものだが、多くの場合は単純に不安を煽るだけで、新たな科学的所見や研究結果は何も報道されない。

不安を煽り、行動を制限するだけの生活は、免疫力を下げ、感染症も掛かりやすくしているようなものだ。飲食店のアルコールばかりを規制しているが、実は家庭内感染の方が多い。本当は、外出したり、適度な運動をしたり、人とあった方が免疫力も高まり、感染しにくいのではないか。

「人流を抑えると感染が減る」という政府の思い込みと、「アルコールの提供を制限することが人流を抑えることにつながる」という二重の思い込みが飲食店の経営を圧迫し、市民のストレスを高めている。一定以上のストレスが蓄積され、しかも経済が回らず貧困が増えれば、必ず犯罪も増える。そして、更にストレスが募っていくのだ。

4.日常生活を維持する努力が必要

日常生活を維持することは、経済を回すことであり、人々の健康を増進することにもつながる。その中でいかに感染症を予防するかが問われているのだ。考えてみれば、政府が行っているのは、日常生活の制限だけである。それも十把一絡げの大雑把な制限に終始している。

なぜ、具体的な治療薬に関する情報を市民に伝えないのか。そして、なぜ特例承認をしないのか。特に、既に寄生虫やマラリアの薬として認可されていれば、人体に悪影響はないのだから、もっと普及させても良いはずである。

病院の病床が足りないのも、感染症の分類を2類のままにしているからだ。最早、日本におけるコロナの死亡率は決して高くないことが明らかになっている。昨年は、例年に比べて死亡者数が少なかった。インフルエンザ並の5類にすれば、掛かりつけの開業医が対応できる。CTスキャンやオキシメーターを用意している病院も多いし、治療薬の処方もできる。

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