政府とマスコミが奪った「日常生活」を取り戻すためには何をすべきか?

 

ボトルネックである保健所を通すよりも、掛かりつけ医を通す方が患者も安心できるだろうし、スムーズに対応できるはずだ。こうした対応をしないで、軽症者の家庭内治療を義務づけるというのは、いたずらに重症者や死亡者を増やすだけだ。

あとは、インフルエンザと同様に、学校や会社で患者が一定以上でたら、強制的に休みにすればいい。飲食店もクラスター感染が発生したら、一定期間の営業停止を義務づければいい。あとは、市民の良識に任せ、各自が対応した方が上手くいくだろう。マスコミは、不安を煽るのではなく、日常生活を維持しながら、感染症を防ぐための情報を収集し、それを共有するという機能を果たして欲しいものだ。

編集後記「締めの都々逸」

「一人一人が 勝手に動き それで経済 回ってる」

個人が生活する上で、何か原理原則はあるのでしょうか。大多数の人々は経済的な活動のために生活しています。お金を稼ぐことが目的です。お金のために生きるという姿勢と、自分だけ幸せになればいい、という姿勢はどこかで共通しています。

この姿勢は中国人が徹底しているように感じます。だから、中国人の日常生活は大変です。常に競争して金持ちになることを考えているからです。日本人はお金のために生きるという姿勢が弱いし、自分だけ幸せになればいい、という考えも弱いようです。

若い人と話していると、「皆に幸せになってほしい」「みんなに元気を届けたい」という人が多いのに気がつきます。いろいろな人が日常生活を送っていて、その総体が社会になります。個人の行動や生活から社会や経済を読み解けないかな、と思います。ファッション屋の視点ですね。(坂口昌章)

image by:Sean Pavone / Shutterstock.com

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