人材の雇用と育成
さて、振り返って、あなたのお店はどうでしょうか。アイリスオーヤマのように、能力のある人材を外から雇い入れているでしょうか。コロナ禍で、やむなく大手スポーツ企業を離れた方もいます。そんな方にお店の一員になっていただくことは出来ませんか。
大手企業で経験を積まれた人は、それなりのノウハウや情報を蓄えています。そんな人材がお店で採用できれば、新しい風を吹き込んでくれるでしょう。きっと、今以上に活性化するのは間違いありません。ただし、その人の報酬は、前の会社よりは低くなります。それでも、お店のために働くという人が必要です。ともあれ、今のこのチャンスを逃してはいけません。その気になって真剣に求めれば、きっと必要な人材が見つかります。
それから、もう一つ。お店の外からの人材だけではいけません。先に紹介したベンチャー起業家のように、挑戦意欲を待った社員を育てるのもあなたの役目です。いえ、会社を飛び出す社員を育てるということではありません。あなたのお店には、言われたことをこなすだけという社員はいませんか。そして、自ら進んで新しいことに挑戦する意欲を持った社員はどれくらいいるでしょう。挑戦意欲のある社員を育てるには、挑戦する機会を与えることです。「失敗をしてもいい」といって、挑戦させましょう。
また、「素直」「学ぶ」「前向き」という姿勢をもって挑戦することも伝えておくことです。そうすれば、良い人材が育ちます。
このように、外から良い人材を招き入れること、そして、自店の社員を良い人材に育てることは、あなたの仕事です。世の中の変化が速い今こそ、人材が必要です。
■今日のツボ■
- アイリスオーヤマ躍進の原動力は、人材にもある
- 大手メーカーを辞めて、楽しく事業に挑戦している人がいる
- 変化の速い時期には、人材の登用と育成が求められる
image by: Kuha455405, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons