銀座のクラブ仕事術
銀座の某クラブでは、開店前に「新聞を読ませる」という教育方法をとっています。新聞を読むと、世の中の流れが把握でき、話題に困りません。内容が理解できると、お客様に接するときの相槌も真剣になるし、読解力や思考力も身につきます。
会社の若手に対してもこの方法は有効です。ただし、読むだけでは知識は増えても、コミュニケーション能力の改善につながりません。
ビジネスパーソンにとって大切なのは、理解力と伝える力です。
そこで、わたしの会社では、新入社員に毎朝新聞を読んでもらい、重要と思う内容を先輩に5分でプレゼンをしてもらいます。お客様に営業でいきなりプレゼンするより気分的に楽です。先輩からフィードバックをもらうことで改善点を探しだすこともできます。
ここで重要なのは、読む時間は15分と期限を決めること。限れた時間で重要な項目を探すことは、情報が身につくだけではなく、要約力、プレゼン力まで育成できます。この方法は、一石で三鳥とも四鳥とも言えるのです!!
新聞は、一般紙ではなく、業界紙がいいでしょう。専門知識が身につくというメリットもあります。新聞を読みプレゼンすることによって、毎日少しずつコミュニケーションを取ることができます。無理やり話題を見つける必要もありません。歳の離れた者同士が、コミュニケーションを取り合うのは大変です。毎回、天気の話、スポーツの話をするのも大変だし、逆に盛り上がって雑談になり、仕事に支障をきたす場合もあります。オリンピックの話題で盛り上がり、気がついたら1時間が経過しているなんてことも。
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱した「単純接触効果」。月に一度飲みに行くより、毎日少しずつでも交流したほうが、好感度や評価等が高まっていくという効果です。
離職率を下げる一番の対策は、社員同士で良好なミュニケーションをとることです。特にまだ学生気分が抜けきれずにいる新入社員に対しては、意思疎通を重ねながら、少しずつ仕事に慣れていってもらい、働きやすい環境を整えていきましょう。
~新入社員に新聞を読んでもらう効果~
- 活字離れと言われている新人が新聞や書物を読む習慣が芽生える
- 限られた時間の中で重要な情報を見つける能力を養うことができる
- 新人のプレゼン能力が養われる
- 若者の意見が分かる。違う世代の関心事が分かる
- 自分が本来読む時間を短縮できる
- 上司と部下のコミュニケーションが図れる
「銀座のクラブ仕事術」ぜひ、試してみてください。
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