高額の“有給休暇”を貪る議員たち。非常時に国会閉じた不正受給者の名を忘れるな

 

「新型コロナ特措法」は動く法でなければならないのだ。しかも柔軟に迅速に、である。それができないのは何故か。国会が閉じているからである。できる訳がないのである。「今は平時ではない」と口々に言いながらも、閉会中審査だけでやり過ごそうとしている。この未曾有の国難を国会抜きでどうにかしようと考えているなら、政府も与党もそれこそどうかしているとしか思えない。

《2021年6月16日に第204回通常国会は閉会した。コロナ下でのオリンピックなど議論すべきことがたくさんあったにもかかわらずである。6月中旬と言えば、ちょうど感染の大波の谷間にあってすっかり油断していた時期である。なんと迂闊なことか!》

個人的に私は国会議員の給料(歳費)が必ずしも高過ぎるとは思っていない。正当な選挙で国民に選ばれ、国のあり方を決定するという重要な職責を担っているからだ。これは生半な覚悟では務まらない(筈だ)。そう考えれば、然るべき報酬があって当たり前である。

《やや理想論に走り過ぎたと少し反省している。国会議員の歳費は国会が開いている期間だけの日割り計算でいいのではないか》

ただそれは国民のために働いてこその話である。この非常時に、国民の生命と財産がまさしく危機にさらされている今この時に、益体もなくただ閉じこもっているだけならとんだ税金泥棒ではないか。少なくともこの日本で今、最も安全に最も高額の有給休暇を得ている人たちは国会議員であろう。

《今年も全く同じである。加えて高齢の議員はワクチンも早々に打てて、さぞかし安心できたことだろう》

今こそ休むな!国会はすぐさま召集されるべきなのである。ウイルスは待ってはくれないし、容赦もしてくれない。対策が後手に回れば患者数は増大し、決定を先延ばしにすれば経済損失は拡大するばかりである。実際、何の対策も講じなかったから全国的に患者数が増加することとなった。スケジュールに固執し決定を先延ばしにしたために本来支援する筈の観光業者に余計な負担を掛けることになった。

《大都市圏どころか地方都市や田舎までデルタ株は蔓延することになってしまった。東京で過去最多の感染者数が出たと思ったら、それが波動するように日本地図上を伝って行った》

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