ミュー株の脅威で終わらないコロナ禍。いま日本が検討すべき6つの対策

 

自民党総裁選挙は

菅首相が総裁選挙に出ないとしたが、党役員人事を行おうとしたが、役職に応じたのは、小泉進次郎議員しかいなかったようだ。河野さんも応じなかった。このため、党役員人事が暗礁に乗り上げた。

小泉さんが、二階派、細田派、麻生派、竹下派を回ったが、菅さんを押す派閥はなかった。このため、小泉さんが菅さんに総裁選挙での再選がなく、大負けになるので、辞退した方がよいと進言したようだ。

とうとう、菅さんの自分に都合が良い強引な党運営に、自民党の議員たちがダメ出しをしたことで、辞任になった。

小手先のコロナ対策に終始した菅政権であった。国民が望む抜本的な対応策を取るべきであったと思うが、残念なことになった。

ということで、総裁選挙には、岸田さん、高市さん、河野さん、石破さん、茂木さんが出るのであろう。

党員選挙では、河野さんと石破さんが多数を取ることになるが、麻生派は分裂する。河野支持派と反河野派に割れる。河野支持派は、今後河野派としての活動をしていくことになる。麻生さんは、このため引退せざるを得ないようだ。世代交代になる可能性がある。

今度の衆議院選挙で、二階さんも引退になる。自民党は、衆議院選挙で大負けか小負けになり、どちらにしても引責辞任となる。それを読んでいるから幹事長交代を容認したのである。しかし、次の幹事長は難しいとも読んでいたのであろう。事実、菅さんは党役員人事ができずに沈没した。

衆議院選挙での負けを織り込んでも、どの線の負けで自民党総裁の責任とするかが次の問題になる。もし、高いハードルなら、衆議院選挙後にまた総裁選挙となるし、そこには今回当選の総裁は出られない。そこまで待った方が良いことになる。

その問題があるのに最初に立候補した岸田さんは、非常に偉い。このアドバンテージは大きいはずである。よって、本命は岸田さんだとみる。衆院選挙のハードルも低くするはず。

しかし、選挙の顔としては高市さんが良いと、安倍さんは判断して高市さんを支援するという。安倍さん支持のタカ派知識人達は、アベノミクスを掲げる高市さんを推奨している。

高市さんは、今後の候補であり、一定数をとれば今回は成功であるが、細田派が一致して支援すると、面白いことにはなる。支持が広がるとも思えないが、ツイッターなどでタカ派知識人たちは、気勢を上げている。

河野さんは、自派閥を構築するための立候補であり、党員からの人気を石破さんから奪えるかどうかである。もし、最初の投票で過半数を岸田さんが取れないと、2位に付ければ、河野さんにも将来的にチャンスが出る。

石破さんは、自民党内野党という位置づけであり、党員選挙で過半数を取らないと難しいが、人気があるので、一部自民党議員が加担する可能性はある。総裁にはなれないし、次期政権でも干されるが。

もし、岸田さんが首相になるなら、官房長官は河野さんが一番適任となる。河野さんと菅さんの無茶ぶりは一緒であり、政策実行力は大きいからだ。岸田さんの大所高所からの判断と実行力の河野さんで、安定的な政権ができると見る。

しかし、そのような政権ができると、安倍前首相の3度目の首相就任ができないと見て、高市さんを支援するのであろう。タカ派知識人たちの派利派略だ。岸田さんには、リベラルな知識人達が付いているから、タカ派知識人は近づけない。

しかし、トランプさんが再度大統領になったら、世界広しと言えど、手玉にとれるのは安倍さんしかいない。岸田さんでは無理である。よって、安倍さんの3度目の首相就任の可能性はある。

さあ、どうなりますか?

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