お金の管理をすべて任せたのがアダに。ヤンチャな父の「暗証番号」騒動

shutterstock_2029658198
 

個人が多くのIDとパスワードを保有する世の中になって、不慮の事故や突然の病気で大切な資産やデータにアクセスできずに困ったことになるという事態が頻発しています。家族を困らせてばかりの父親のヤンチャエピソードを紹介するメルマガ『ファンキー過ぎる家族がいてもマジメに生きてる娘の話』で、著者のミーミーさんが披露するのは、父親だけが知っている「暗証番号」問題が勃発したという時代を先取りしたようなお話。父親が入院している病室でのちょっと笑ってしまうやりとりを軽快に綴っています。

ファンキーすぎる父親のぶっ飛びエピソード満載なミーミーさんの新創刊メルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

父の「笑った!困った!驚いた!」エピソード:暗証番号

自営する店(スナック)のお金関係はすべて父が管理しておりました。意外と器用で字も丁寧。毎日ちょこちょこと計算してノートに記入。そして銀行に行く。フットワークも軽いため、そういうのが得意な人でした(しかし丼勘定で、しょっちゅう大変なことにはなっていましたが)。

父が入院している間、お店のお金の管理を母と弟がすることになり、さて、困りました。通帳の暗証番号がわからないのです。何冊か使途不明の通帳が出てきて、それが何のお金なのか、どうなっているのかもわからない。そこで母から、「(父に)通帳の暗証番号を聞き出してくれ」と頼まれました。

脳梗塞で倒れての入院で手が今までのように動かせなかったり、記憶がおぼろげになったり、そういうこともあったので、私としてもすぐに暗証番号を聞きだせるとは思っていなかったのですが、お見舞いに行って他愛のない話をしていると記憶もハッキリしてきて上機嫌。(今ならいける!)と思いました。

「あのね、パパ、暗証番号がわからない通帳があるのよ。○○銀行の○○支店のやつなんだけど。あれの暗証番号わかる?教えてくれない?」今まで笑っていたというのに、急に黙り込む父。「あとね、知らない通帳がいろいろ出てきたんだけど、あれは何の通帳なのかお母さんが聞いてる」父はタヌキ寝入りをしようとして白目をむいています。…教えたくないようです。

しかたない。話を変えよう。誕生日の話をしましょうか。今は安全面から考えてあまり暗証番号を誕生日にしたりすることは推奨されていませんが、誰かの誕生日や記念日が暗証番号になっている可能性大です。「ねぇ、ねぇ、パパの誕生日は…」「9月22日!!」今、白目になっていたのにいきなり目をカッと開けて自分の誕生日を言います。よしよし、良い感じだ。

「今年でいくつになったんだっけ?」「28!!!」大体、いつも父は年齢を聞かれると「28」と答えていたのでこれもOK!いつもの父です。「私の誕生日は?」「うーん…11月の…」どうにか正解。弟の誕生日も正解。孫の誕生日も。全部覚えております。しっかり答えられました。

その流れで「誰かの誕生日が暗証番号?」と聞くと、「おまえ!最近の銀行はな、詐欺とかあるからな、誕生日を暗証番号にせんようになっとるのよ!!アホやな!!」と普通に返してきます。アホ呼ばわりは酷いのですが、これは本当のようです。家族の誕生日が暗証番号に使われていないことはこちらも試して調べ済みです。「じゃあ、誕生日を使ってないんだったら、暗証番号は何番?」サラッと聞いてみます。黙る父。そして白目。

ファンキーすぎる父親のぶっ飛びエピソード満載なミーミーさんの新創刊メルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

print
いま読まれてます

  • お金の管理をすべて任せたのがアダに。ヤンチャな父の「暗証番号」騒動
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け