自民党員からも疑問の声。選挙期間中に議員秘書から連絡もない与党に見えた敗戦

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31日の投開票までいよいよ1週間を切った衆院選。多くの選挙区で苦戦が予想され単独過半数割れも囁かれる自民党ですが、その理由は彼らの「戦い方」に起因するところが大きいようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、選挙戦を勝ち抜くために重要とされる「支持者の組織化」をないがしろにする自民党の姿勢を疑問視。さらに組織化ではなくカネで選挙戦を戦っても「風」など吹くことはないとし、自民党にとっての厳しい結果を予想しています。

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単独過半数に届かず敗北か? 自民党選挙の問題点

自民党の勝ち負けは、自民党だけで過半数を取れるかどうかであるが、自民党の負けが見えてきている。

この2年間、自民党の党員になっている。年会費も納めているが、地元の自民党の国会議員と会ったことがない。遠目には見たことがあるが、地区担当の議員秘書に1度しか会ったことがない。これはどうなっているのであろうか。そして今、選挙期間でも連絡もない。

というように、自民党員をあまり地元秘書も把握していないようである。自民党の地盤は、このような事実からも非常に脆弱である。党員という味方も把握しないで、どう選挙で票を集めるのかわからない。

勿論、総裁選挙の投票用紙や自民党会報はくるので、自民党員として登録はされているようである。

風が吹けば、当選できるが、それ以外では、地元を組織化する活動をしている野党議員には勝てない。無所属の柿沼さんがいい例だ。日常活動と地元を組織化している議員に自民党は勝てない。

今までは、アベノミクスというまやかしの繁栄で自民党は勝利できたが、コロナ後の公約は野党と一緒であり、自民党の色が見えない。

その上、自民党支持者である一般投資家も、一律の金融所得増税でいや気を誘い、岸田首相時代にそれを行うというし、選挙前にワクチン証明でのGoToトラベルやGoToイートも行なわず、いつ開始するかも言わずに、飲食業界の人たちも、今回は自民党に入れないと言っている。

そして、国民に人気がある河野さんを、都市部の自民党議員たちも率先して総裁にさせないことで、国民に人気がない岸田首相で自民党は風が吹かずに都市部では大負けしそうである。自業自得である。

地方選挙は、地域の自治会がしっかりしているので、まだ、基盤があり自民党の優位性はあるが、自治会の弱い都市部はダメである。そして、どうも、地方でも自治会は弱くなり、自民党議員が地元の組織化していない場合は、基盤が弱くなっているようだ。地方でもスイングステートが増えている。

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