ところで、NASAは、今までこういうグラフィック・ノベルを作ってこなかったのになぜ今なのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。宇宙系アニメや漫画は以前からありましたしアメリカにはスタートレックもスターウォーズもあります。
もっと前からあってもぜんぜん不思議じゃない気がしますが、NASAブースのスタッフさんに聞いたところ、そのあたりの明確な理由はないそうです。うーむ。最近のSTEM教育の関係かと思っても、これについてはかなり前からの流れですし…。
いずれにしても、NASAがNYコミコンに出展するほど漫画をPRしているということは、小学館、集英社等この分野で実績のある日本の出版社が、宇宙に関する科学技術や最新テクノロジーを学べる漫画やアニメの企画をNASAに持ち込んだりすると、これまでなかった新しいタイプのコンテンツが生まれるかもしれませんね。もちろんJAXAでもいいわけですが。
というわけで、NYコミコンはコミックや漫画、漫画から派生したゲームやフィギュアのイベントではありますが、毎年現場からレポートしているとおり、それらに限らずなのです。
今年は参加や渡航条件が厳しい中での開催となったためブース数は少なめでしたが、それでもNASA初参加はインパクトがあり、またアニメやコミックに限らない影響があるという事実は頭に入れておくと良さそうです。
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image by:Sam Aronov / Shutterstock.com
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