高知小2水難事故の遺族宛にDMで送られた死者を冒涜する「許し難い画像」

 

誹謗中傷対策の簡素化は早急にやらねばならない課題

大事な身内を突然亡くし、ショックを受けている人に対して、匿名だと思って(多くの投稿者は自分が安全な場所にいると思い込んでいる)酷いことや行為を行うことは社会問題となっている。

芸能人などがこうした攻撃の対象となることも多く、深い心の傷を負うことのみならず、自ら命を絶つということが大きな問題となっていることは周知の事実だろう。

そもそもSNSなどは、新たなコミュニケーションツールであるとも認識できるが、それが故意に人を傷つけ、それが深刻な問題に発展するわけだ。

使い方の問題という側面がある一方、その使い方が人を傷つける道具になり得るのであれば、一定の規制が必要なのは、子どもでもわかる話だ。

例えば、包丁は料理を作る刃物であるが、これを人に向ければ極めて危険な凶器となる。

SNSなどに代表されるネットコミュニケーションは、使い方を誤れば、いわゆる「指で行う傷害事件」を簡単に行えてしまう道具になり得るのだ。

しかし、現行では未だに被害者救済の要となる法整備は出来ていないと言える状態である。立法においては、ぜひとも、被害者救済を第一義に、速やかな整備をしてもらいたいところである。

最後に、本件で取り上げた岡林優空君の再捜査を願う第2回署名の活動は、続いている。また、まだ事件を知らないという方はぜひとも、記事や公式ホームページに目を通してもらいたい。

team_hinakun 高知県小学生水難事故(公式ホームページ)

編集後記

立法面の国会においては、もちろん国のかじ取りとしての経済対策はどんどん進めてもらいたいですが、重要法案や改正案などが流れてしまうのは、もう勘弁してもらいたいという切実な思いがあります。

例えば、SNSはきちんと情報開示を法手続きでしてもらう必要はありますが、発信された情報から一定レベルで相手を特定していったり、他サイトである場合は、方法論として法に抵触することを無視すれば、技術的に相手を特定することは可能です。

ですが、やはり違法調査になるので、技術的にできても探偵業の技術者は絶対にここに手を染めることはありません。

だからこそ、きちんと法整備を進め、手続きの簡素化を含めてより被害者が救済を受ける負担が大きく軽減されるようになってもらわねばならないと思うのです。

私は被害者の方によく言われます。

「なんで、悪いことをしているわけではないのに、私たち被害者がこんなに苦労したり、お金をかけたりしないといけないんでしょうか…」

ちなみ私は、いじめ関連については全額無償ですし、一部持ち出しでやっていますから、同じような気持ちになることがあります。

そして、この質問は多くの方にも答えを考えて欲しいのです。その上で、やっぱり被害者やご遺族が負担が大きくなるのは理不尽だよね、と思う気持ちが少しでもあるなら、被害者救済がされやすい仕組みをきちんと作っていきましょうよと思います。

私は少し甘いのでしょうか…と思うことも言われることもありますが、これからも被害者を支えていきたいと強く思っています。

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image by: 伝説の探偵

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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