ただ、周波数割り当ての過去を振り返ってみれば、その時々に合わせて、「このタイミングだと、このキャリアに割り当てるのがよさげだな」とか「前回はあそこが有利に割り当てられたから、今度はこっちかな」といった雰囲気が漂っていたのは事実だろう。キャリア側も「今回、割り当てられる周波数帯はおいしくないので、計画を低めに出しておくか」なんてこともあったのではないか。
周波数割り当てがあるからこそ、総務省とキャリアのなあなあな蜜月な関係も続いていくわけで、キャリアを支配下においておきたい総務省としても本当はオークションを導入したくはないのではないか。
オークションが導入されるのであれば、キャリアが金を出したあとは、総務省はキャリアに口出ししない、させないといったルールも必要なのではないか。周波数を割り当てる官庁と、キャリアを管轄する省庁をわけるということも検討すべきではないか。
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