著者のお勧めは、中国人と日本人の間に台湾人のような仲介者を入れることです。中国人と日本人の特性を知っている人が間に入ることで、トラブルがだいぶ減るわけです。
東南アジアに行くと、どこの国でも小役人から警察官まで平気でワイロを取る…こんな悪い癖を東南アジア中に教え込んだのは、たいがいが華僑である(p100)
法律を守ろうとする日本人と、法律は言いがかりをつけてワイロをもらうたにあると思っている中国人とで話が合うはずがないのでしょう。
これはインフラプロジェクトでも契約をすればその契約をなんとか守ろうとする日本の企業と、契約してしまえば、後で予算がなくなったとか工期に間に合わないと言い出す中国企業の差となっている気がしました。
日本人と中国人は外見は変わりませんが、これだけ歴史的にも文化的にも差異のある民族はないのではないでしょうか。
邱さん、良い本をありがとうございました。
【この本で私が共感した名言】
(中国人は)どうやったら金持ちになれるか、四六時中そのことばかり考えている…いつどこで不慮の災難にあわされるかわからない…時に利あらずと思えば、いつでも身を引く用意がある。そういう時に生活に困らないだけの貯蓄もしている(p128)
中国に行って真っ先ににぶつかるのは官僚社会という鉄壁である。ついでそういう社会を生き抜いてきた中国人の利己主義である(p197)
【私の評価】★★★★☆(80点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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