トランプ“再敗北”ならクーデター必至か。米国の民主主義を殺す「4億丁の銃」

 

米国人が保有する4億丁の銃

こんなことになってしまった最大の原因は、銃の魔力がついに米国社会そのものを侵食して「話し合うよりも撃ち殺したほうが早い」という病的心理が蔓延してしまったことにあるのではないか。

銃はある意味で米国の建国の基礎で、作家のリック・アトキンソンによれば米国が英植民地の中で最初に自由を獲得できた理由の1つは、マスケット銃による重武装とその狙撃技術の高さであり、その経験が「規律のある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、市民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない」という米国憲法修正第2条に表現されていて、これは人民の革命権を端的に表現したものとして評価する向きもないではない。しか「規律ある民兵」ではなく「規律を破壊する暴徒」までが銃武装の自由を持っていると解釈するのはもちろん行き過ぎで、そこを曖昧にして銃の拡散を野放しにしてきたことが米国の抱える大きなトラウマである。それが今、完全に裏目に出てきたということである。

米国人が保有する銃は約4億丁に上ると言われるが、政府といえどもその正確な数は把握していない。政府も分からないということ自体、銃が事実上、野放し状態である証拠である。ギャラップ調査によると、共和党支持者の半分が銃を所有しており、この割合は民主党支持者の3倍近い。所有者には男性と白人が圧倒的に多く、地域的には南部の農業地帯の人が多い。この分布は共和党の支持基盤と重なる。

銃の販売数は過去2年で急増しており、ハーバード大学などの調査によると、2020年だけで約1,700万人が4,000万丁の銃を購入している。また銃業界の調査会社によれば、21年にも約2,000万丁が売れた。

これって、誰が考えても、不安を銃暴力によってしか拭えないと皆が思い込んでいく社会の病理、それに対して別の解決策を明示できない政治の失敗ですよね。で、今起きようとしているのは、その社会の暴力的な病理が政治の失敗を乗り越えて行こうとする趨勢である。

米国は「4億丁の銃」を抱え込んで自爆に向かっているのかもしれない。

(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2022年1月24日号より一部抜粋・文中敬称略。全文はメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』を購読するとお読みいただけます)

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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