チーム、あるいはもっと幅広く組織といっても、それぞれ得意な能力を持った人が集まっている集団です。異なる得意分野や個性のある人が集まっている集団です。
そのようなことは、わかっているのに、「なんで、あなたはこんな簡単なことができないのですか?」「みんなが出来ていることをお前だけどうしてできないんだ。」などと責めてしまうということもあるでしょう。
しかし、能力の差や特徴、個性によって向き不向きもありますし、何より、全員が全員、同じことをできないといけないという考えが違っているのです。
全員が全員、必ずしも同じ能力、スキルを持つ必要などありません。1つのチームで同じ目的、目標に向かっていく上でそれぞれの能力、特徴、個性を活かせれば良いんです。みんなが、みんな剣術家ではダメ、みんなが、みんな魔法使いでもダメ、みんなが、みんな怪力でもダメ、そんなチームでは太刀打ちできません。
経営者や管理者は、それぞれがそれぞれの能力や特徴、個性を十分に把握し、それを良いように発揮できる環境整備を常に怠らないことです。
またその個性や能力を発揮しやすいようにサポートすることです。そして、互いの能力を認め合い、互いに補完しあうことです。
能力やスキルに大きな差があるのは当たり前のことです。同じことを全員ができないのは当たり前なのです。
その代わり、キラッと光る1つの異なる能力を見出し、その能力を発揮してもらうことを考え、舵取りしていくことが重要です。
そして、そのような個々の能力が発揮されるチームや組織が、ビジネスという壮大な冒険に果敢に挑んでいけるのです。
■今日のまとめ
「異なる能力が発揮されることでチーム・組織力がアップする」
・部下の名前を列挙する
・列挙した顔を思い浮かべ、それぞれの得意としていることや優れた能力を書き出す(些細なことでも可)
・1枚の白紙の中心に自分の名前(社名)を記入し、その周りに列挙したメンバーと能力を記入していく
・その紙を眺めながらそれぞれが何をどう補い合い、力を発揮することができるかを熟考してみる
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