韓国大統領選に漂う不正選挙の影。期日前投票で発覚した大問題

kp20220307
 

3月4日~5日にかけて大統領選挙の期日前投票が行われた韓国ですが、にわかに信じがたい「不祥事」が発覚し大問題となっています。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、投票所で事前に与党候補の名前が書かれた投票用紙が配布されるというケースが、少なくとも3件発生していたことを伝えるニュースを紹介。大統領選を取り仕切る中央選挙管理委員会に対して、その杜撰に過ぎる管理体制を強く批判しています。

不正選挙の影がすでに漂っている

3月5日、コロナ19の感染者・隔離者を対象にした第20代大統領選挙の事前投票で、有権者に対して民主党の李在明(イ・ジェミョン)と記票された投票用紙が配られたことについて、中央選挙管理委員会が「実務者の単純なミス」と答えたと「国民の力」が明らかにした。選管は感染者・隔離者が記票した投票用紙を投票箱まで移す過程でショッピングバッグ・かご・宅配箱などを使用したことに対しては「実務者らの便宜を図ってのこと」と答えたという。

「国民の力」選挙対策本部デジタル本部長の李栄(イ・ヨン)議員は6日午前、国会で開かれた党会議で、5日に中央選管を抗議訪問した結果を報告した。李議員は「(ソウル)恩平区で臨時封筒(投票用紙が入っている封筒)に特定候補が記入された用紙が出てきたが、これに対して”実務者の単純ミス”と金世煥(キム・セファン、中央選管)事務総長が、検証されてもいない安易な返事をした」と明らかにした。

5日、ソウル恩平区新沙1洞(ウンピョング・シンサドン)住民センターの事前投票所では、有権者3人が「李在明」と記票された用紙が入った封筒を受け取った。中央選挙管理委員会が事前に定めた手続きによると、事前投票所に来た感染者・隔離者の有権者は、まず投票用紙と「臨時記票所封筒」を受け取る。有権者は臨時記票所で投票用紙に記票するが、これを本人が投票箱に直接入れることはできず、臨時記票所の封筒に入れて投票事務員に渡さなければならない。投票箱に票を入れるのは投票事務員が代行する。コロナ19の防疫のためという立場だ。

この臨時記票所の封筒から、「李在明」と事前に記票された票が発見されたケースが3件以上あったということだ。中央選挙管理委員会のキム・セファン事務総長がこの事件について、「単なるミスだ」と主張した根拠は(このメルマガを書いている現時点で)明らかにされていない。

一方、全国のさまざまな事前投票所では、有権者が記入した投票用紙を投票箱まで移す過程で、投票事務員らがショッピングバッグやかご、段ボール箱などを使用し大いに問題視されている。中央選管委が感染者・隔離者の有権者数人の票を一度に投票箱に移さなければならない場合に備え、規格化された箱などを用意していなかったために起きたことだった。

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