TVに出ている有名人でも残酷な現実。研修講師の依頼が来ない人の「特徴」は

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研修講師を仕事にしたいと考える方は少なくありませんが、当然ながら依頼がなければ食べてゆくことは不可能。「開店閉業状態」を避け講師として身を立てるためには、具体的に何から手を付ければいいものなのでしょうか。今回のメルマガ『深沢真太郎の「10年稼げる研修講師になる授業」』では、研修講師として活躍中で近年は講師養成にも力を入れている深沢真太郎さんが、企業が研修講師に求めるもの、そして研修を企画する企業が好むことをレクチャー。さらに講師を目指す人が努力すべきポイントを伝授しています。

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なぜあなたには研修講師の依頼がないのか

ビジネス数学教育家・深沢真太郎です。本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

「なぜあなたには研修講師の依頼がないのか」

なんて上からなタイトルでしょう…。気分を害した方がいたら申し訳ありません。でも、ちゃんと理由があるのです。

先日、知人でもある某大学教授とちょっとした会話がありました。

「深沢さん、こんにちは。ちょっとつかぬことをお尋ねしますが、僕、研修や講演の依頼が全然伸びないんですけど、どうやったら増えるか、よろしければ教えていただけませんか?」

この人物は有名なテレビ番組にも出演するほどの超有名人です。いわゆるネームバリュー的には仕事が来てもおかしくないと思います。しかし彼は「研修や講演の依頼が全然伸びない」とおっしゃいます。私なりの見解をまとめてお返事をしたところ、大変喜んでくださいました。お礼にといずれ食事に行くことになると思います(笑)。

そこで、今日はこの大学教授にお伝えした内容をベースに、あなたにもそのエッセンスをお伝えします。結局のところ、この授業に参加いただいている皆様のゴールは「研修講師の依頼をもらうこと」だと思います。ぜひ参考にしてくださいね。

では本題。

先ほどの大学教授をAさんとします。Aさんはいわゆるネームバリュー的には仕事が来てもおかしくありません。ゆえに課題があるとするなら、Aさんのテーマと研修市場で求められるものがミスマッチしているのでしょう。

いま企業も苦しいので、確実に成果が出るもの、業績に直結するというロジックがあるものでないと検討のテーブルにすら乗りません。ひとつヒントがあるとするなら、研修を企画する企業はとにかく流行り言葉が好きだということです。

今なら「DX」、一昔前は「ビッグデータ」「ワークライフバランス」「ダイバーシティ」…みたいな感じです。このような言葉に引っ掛けると、実施しやすいのでしょう。実績がない講師が新たに仕事を獲得できる方法としては、これ以外には考えにくい。まずはこれが私の整理です。

ところで実は研修と講演では求められるものがかなり違います。講演は「著名人を呼んで人を集めたい」「面白い話を聞きたい」みたいな理由でオファーが来るので、わかりやすく有名人である必要があります。乱暴に言えば、ただ登壇して喋れば仕事をしたことになります。

一方の研修は「成長させたい」「気づいて欲しい」「変わってほしい」「自分が言っても社員は聞かないので外部の専門家にそれを言わせたい」といった理由でオファーがあるので、専門性よりはファシリテート力や観察眼みたいなものがとても要求されます。この授業に参加いただいているあなたなら、これはよくご存知のことでしょう。しかし現実は多くの講師がここが甘いので失敗し、研修業界から去ります。

まとめると、(すごく乱暴に言えば)講演が得意な人はおそらく研修講師としては呼ばれません。逆に研修講師の人に講演をさせるとちっとも面白くなく悲惨な事故になります。実際、ある大手企業が大学教授に研修を依頼したところあまりにもひどい内容で研修にならなかったそうです。その結果、似た内容で私にオファーが舞い込んだ事例がありました。研修を依頼する側の人間はここを間違えて痛い目にあっています。だからどっちのタイプかをとても気にしますし、100%失敗しない人だとわかっている人物でないとオファーをしません。

まずAさんに必要なのは、ご自身が講演型なのか研修型なのかをはっきりさせることです。講演型であればとにかく有名になって話術を磨くこと。研修型であれば企業の業績に直結するコンテンツを開発し(地道に)営業をすること。となるでしょうか。講演も研修も仕事が来ないという方は、ここがどっちつかずではっきりしていないのです。「中途半端な商品」が売れるほど甘い世界ではないということです。

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