あまりに長い本なので、皆さんには結論から読んでいただくのがよいのではないかと思います。この本は2007年に発刊されていますが、ミアシャイマー氏は中国には二つのシナリオがあるとしています。
一つは中国の急速な経済成長が止まり、アジアのパワーバランスが変わらず、アメリカも軍隊を引き上げるというもの。もう一つは中国の急速な経済成長が続き、中国が潜在的覇権国となるものです。アメリカ軍はアジアに残り、中国を抑え込むために米中対立が起きるというものです。
ミアシャイマー氏に言わせれば、中国の経済成長をさせないことがアメリカの国益になるはずだったのですが、アメリカは中国を発展させるように行動し、中国という覇権国を作り出してしまったのです。この致命的間違いは、もう後戻りできないくらいのところまできており、NATO東方拡大ももう後戻りはできないのです。
ミアシャイマーさん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★★(90点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2