習近平か、バイデンか。プーチンを止めた者が作る「新しい世界秩序」

 

これに対してウクライナ、ゼレンスキー大統領は以下のように述べています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、このロシア軍高官の発言に反応して、平和のために自国の領土を手放すことには同意しない、と明確に述べた。

 

「ウクライナの領土保全は保証されるべきである」と、夜間の国民向けビデオ演説で述べた。

解説

東部ドンバス地域に限定しても手放すことはない、という発言です。

ロシアとの妥協を拒否したかのように見えますが、ゼレンスキー大統領がファイティングポーズをくずさないのは当然です。戦争の当事者だからです。

彼はファイティングポーズをとり続けるべきであり、両者を仲介するのが、西側、特に米国バイデン大統領の役割になります。

ところが、このバイデン大統領の発言が不穏です。

プーチン大統領を「戦争犯罪人」と名指して、周りから止められたりしています。この戦争犯罪人という言葉は相当に重い言葉で、仲介者の役割を自ら放棄するような発言です。

「プーチンは権力の座に居続けるべきではない」ともバイデン大統領は発言しています。

最初に東部ドノバン侵攻を容認したりしたのもそうですが、このあたりの現状認識と交渉感覚は鈍いようです。

戦争の出口、今後の展開

今、ロシアのエネルギー資源を大量に買えるのは中国だけであり、習近平氏はプーチン大統領に大きな発言権を持ちます。

習近平氏は第三者的な立場から強力な仲介者になれるのです。

万が一にでも中国の習近平氏が仲介にたってこの戦争が終わることになれば、新しい世界秩序における中国の役割はますます大きくなります。

新しい世界秩序をどの国がつくるのかという問題が視野に入ってきています。(この記事はメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』3月27日号の一部抜粋です。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)

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・プーチン大統領の目的は何か(2/27)
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▼2021年12月
・原子力潜水艦を渇望する韓国(12/26)
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・ビッグデータの覇権を狙う中国(12/12)
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日本はおろか米国をもはるかにしのぐ、中国の「ビッグデータ収集」が12/12号のテーマ。米アップルやテスラですら中国共産党に従わせる、中国の老獪なやり口とは? 20世紀が石油の時代だとすれば、21世紀はデータの時代。「情報はタダ」と軽視しがちな日本に大澤氏は強い警鐘を鳴らします。また12/26号では、韓国のムン・ジェイン大統領が、北朝鮮との終戦を国連で強く訴える一方で、「北朝鮮に対抗するために」原子力潜水艦を渇望している真の理由を考察。隣国の日本も、決して無関係ではいられません。

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▼2021年11月
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・中国政府を揺るがすテニス選手の性的暴行告発・消息不明(11/21)
・「日本は信頼できない」韓国大統領候補(11/14)
・日本の戦略を高く評価するシンガポール新聞(11/7)

11/28号では、日本とベトナムの安全保障協力を詳しく解説。南シナ海で中国の脅威が高まる中、日本はベトナム沿岸警備隊向けに約400億円を投入、「かが」「むらさめ」2隻を海軍基地に寄港させ「親善演習」を実施しました。大澤氏はこの日本政府の取り組みを「場当たり的ではない長期的な国家戦略」として評価しつつも、「肝心の日本国民に説明できない」ところに大きな課題があると指摘します。
11/7号では「最近、日本は目立たないながらも主導的な役割を果たすようになった」とのシンガポール紙の記事を紹介。これもまた「なぜか日本で報道されない」日本に肯定的な意見のひとつです。

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▼2021年10月
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▼2021年9月
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・鳩山由紀夫氏に問う(9/12)
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▼2021年8月
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・仮想通貨 恐ろしい騙しの手口(8/15)
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・忍び寄るインフレ、バイデンフレーションの恐怖(8/1)

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▼2021年7月
・オリンピック開会式、NYタイムズ厳しい報道(7/25)
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▼2021年6月
・海外のオリンピック報道は?(6/27)
・テキサス州がトランプの壁を独自建設へ(6/20)
・今、香港に報道の自由はあるか?(6/13)
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▼2021年5月
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・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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