渡辺直美さんの「ネガティブな自分も大切にして」という言葉が響くワケ

 

「成功する人生よりもカラフルな人生を」

要は、日常生活において、逃げ出したいことや先送りにしたいことを耳障りのいいポジティブ“チック”な言葉で、自身を正当化するのは今日限りでもう終わりにしよう、ということ。ときにネガティブになっても正面から受け止める勇気を持とう。後ろ向きな自分を認め、その上で前に進もう。

確かに、夢を実現するためには人生という長期的スパンにおいて、まちがいなく「ポジティブシンキング」でなければいけない。世界の強豪に打ちのめされても、打ちのめされたからこそ強くなると信じていく。世間の評価を気にする前に、今、手掛けている作品をとことん愛しちまう。成功するかどうかを気に病むよりは、自分が作りたい!と思った作品を撮っていく。人生の真理をいちいち考えずとも、ひたすらワクワクする曲を奏でていく。どんな時でも無条件で自分を信じる、ポジティブシンキングとはそういうことだ。

キレイゴトやポジティブワードで埋め尽くすだけの日々はもう卒業しよう。自分の性格はなかなか変えられずとも、少なくとも、今、目で見えているこの世という「世界」は、明るくなっていくモノだと思い込む。色々苦しいことがあったとしても、ネガティブな自分を認めた上で、長い目で見れば「結局のところ、オレは(アタシは)なんとかする、できる、なる」と思うようにする。

もっと正直にいうなら──。僕自身は、ポジティブでも、ネガティブでも、実はどっちでもいいと思っている。どっちでもいいなんていうと、怒られそうだが、肝心なのはその思考の後。やはり「行動」が大事なのではないかな、と。

心理学のありがちなテストで「コップの水が今、半分あります」という例のアレ。同じ状態でも「まだ、半分もあるのか!」と前向きに捉えるか、「もう、半分しかないのか、、」と後ろ向きに捉えるのか、ってやつ。当然、前者のポジティブシンキングの方が褒められる。

でも、僕にとってはどっちでもいい。なぜなら、今すぐ、汲みに行くから。ポジティブだろうが、ネガティブだろうが、重要なのは「汲みにいく」という次のアクション。まだ半分ある!と考えた方が汲みに行きやすいなら、ポジティブに考えればいい。人によっては、もう半分しかない!と焦って初めて行動できるなら、ネガティブに考えるのもそう悪くない。要はどちらにしろ、次のアクションにつながらなければ意味がない。

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