渡辺直美さんの「ネガティブな自分も大切にして」という言葉が響くワケ

 

「まだ半分あるから幸せ」と、ポジティブシンキングとやらだけで、何も動かなければ、水だっていつかは腐る。古い水を後生大事に抱えたまま死にたいのか。そして、誤解して欲しくないことは、大切なのはコップに水をいっぱいにした「結果」ではなく、水を汲みに行く行動そのものだということ。

もしかすると、水を汲みに行こうとしたところで、転倒して残りの水まで全部ぶちまけちゃうかもしれない。汲みに行かなきゃ(行動しなきゃ)よかったと思うことだってあるかもしれない。でも、水をぶちまけて後悔したとして、老後、笑いのネタにはなるかもしれない。これは、行動によってもたらされた自分だけの「勲章」だ。

日本に帰国するたびご挨拶に行く、ベストセラー作家の本田健さんは、僕にこう話してくれたことがある。「僕の師であるユダヤ人の先生にいわれたんだよね。『成功する人生よりもカラフルな人生を送りなさい』と。それが自身の生き方のベースになっている」。

人の成功体験談や自慢話なんて、誰も聞きたくない。それより失敗談を面白おかしく語る人の方が、ずっと魅力があって、ずっと人が集まってくる。

「だから、将来僕は老人ホームでいっぱい失敗談を周囲に話そうと思って」ポジティブな気持ちも、ネガティブな気持ちも、上手に飼いならして、行動していく。結果、人生を彩るカラフルな毎日がきっとやってくるのだから。

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全米発刊邦字紙「NEWYORK BIZ」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ1000人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。初の著書『武器は走りながら拾え!』が2019年11月11日に発売。

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