元朝日新聞校閲センター長が教える、ビジネス文章に最も必要なこと

 

先ずは今までの文化を壊す

いったん作られた組織の文化を壊すことは、意識の変化を伴います。そのため、それを壊したくない、壊すことが不安だ、という変化への精神的な抵抗があります。

何をどう直したらいいのか、という基準がわからないことも不安を増殖させる原因になります。社会人になってから、学生時代のツケが回ってきます。

わかりやすい文章は子どもっぽいと思う意識も、精神的な抵抗の一つです。難しいことばを使うことが大人の文章だという思い込みにつながります。

冒頭に書いたように、「魅力的」「表現力」「キャッチーな」ということばが、文章の課題に含まれているのは、精神的な抵抗によるものなのです。

しかし、さっと読んですーっとわかる文章こそが、ビジネスシーンにおける名文なのです。文章の書き方は、組織の変革にもつながる問題だということを意識すべきだろうと強く思うのです。

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未來交創株式会社代表取締役/文筆家 朝日新聞 元校閲センター長・用語幹事 早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了 十数年にわたり、漢字や日本語に関するコラム「漢字んな話」「漢話字典」「ことばのたまゆら」を始め、時代を映すことばエッセイ「あのとき」を朝日新聞に連載。2019年に未來交創を立ち上げ、ビジネスの在り方を文章・ことばから見る新たなコンサルティングを展開。大学のキャリアセミナー、企業・自治体の広報研修に多数出講、テレビ・ラジオ・雑誌などメディアにも登場している。 《著書》 『マジ文章書けないんだけど』(21年4月現在9.4万部、大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎/朝日文庫)、『漢字んな話』(三省堂)など多数。

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