中国各地で続く買い占め。1日17時間ネットで食料品確保、国民のメンタル崩壊寸前

 

繁栄は一瞬で消えてしまうのか?

世界の多く地域が徐々に通常の生活に戻っている中、上海では閉鎖による「買占め需要」が再び発生し、品不足が続いており、中国のゼロコロナ政策の代償を考えざるを得ない状況になっている。

また、コロナによるサプライチェーンの混乱は、すでに世界的な価格高騰を招いており、私たちはさらに貧しい未来に直面しているのではないだろうか?繁栄は一瞬で消えてしまうのか?と心配しなくてはならない。

3月28日に上海政府が区域閉鎖措置を発表すると、多くの人が食料品や生活必需品を買い求めるためにスーパーに殺到し始めた。しかし、価格は大幅に上昇し、卵30個入りの箱が35元と、前日より10元ほど値上がりしている。

一方、コロナがサプライチェーンに与える影響は、価格の高騰を招き、すでに多くの国で消費者の悲鳴が上がっている。世界の製造業の3分の1を占める中国で、特に深センや上海といった輸出入の要となる港湾都市で新たな都市閉鎖が相次ぎ、ただでさえ厳しい世界のサプライチェーンにさらに拍車がかかっている。

また、3月には香港でも買占め風潮があった。政府からのロックダウンを心配する声も多く、各地区で数日続けて駆け込み購入があり、多くの地区のスーパーや非常食店の棚が一掃され、野菜、冷凍肉、インスタントラーメン、冷凍食品、トイレットペーパーまで補充が間に合わず、買占めはさらにオンラインショップにも広がり、納期は14日後に延ばさざるを得なかったという。

上海は、お金を持っていても食べ物が買えないという状況に突入している。「多くの富を築いたが、ある日、どんな富も心の安らぎを買うことはできない、食べ物も買えないことに気が付いた」、と上海の友人が感慨深げに言った。

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