力のある人と良好な関係を築くために必ず実行したい“裏褒め戦術”とは

 

裏褒戦略はすぐに実行して頂きたい。まずはここで、ターゲットを一人決めて欲しい。必ず思い浮かぶはずだ。

その人のいいところをリストアップする。力のある人ならすぐにいくつか思い浮かぶだろう。これについては実際に紙に書きだすといい。

仮に「力はあるが嫌な人」というケースだとしても、物は言いよう。どんな欠点でも裏を返せば誉め言葉に変化する。

・頑固→自分の考えがしっかりしている
・嫌味を言う→頭の回転が速い
・気分屋→人に媚びない

などなど。

多少、強引なところがあってもいい。とにかく褒め言葉をリストアップする。そしてその人がいない場所で話をすればいい。やってもらえれば驚くほどの結果が出る。

ここまで紹介したのは“裏褒め戦略”というもの。かなりの威力があるのは間違いない。ということは、この逆も威力があるということになる。

つまり裏で悪口を言えば、まわりまわって最悪の形で本人に伝わるということ。

私には苦い経験がある。仲の良かった現場監督に対して「いい人だけど結婚できない」といったような陰口を言ったことがある。

もちろん愛嬌で。何度も現場を持てもらっていたし、よく飲みにも行っていた。

仲が良かったのだが、ちょっと影口が悪い形で伝わった。その後、二人の間に距離ができた。関係が悪化してしまったのだ。

私に全く悪気はなかった。にもかかわらず第三者を通じで伝わると良くない傾向に。それからは冗談でも陰口は言わないようにした。

私の知人のTさんのこと。Tさんはハウスメーカーのトップ営業スタッフ。裏日本のローカルなエリアで活躍している。

ある時、お客様から野菜をもらい「毎回キュウリをもらう。キュウリは食べ飽きた」とSNSでつぶやいた。

それをお客様が偶然見てしまった。Tさんはまさかお客様が見ているとは思ってもいなかった。それからというもの、お客様との関係が悪化した。ほんとSNSというのは怖い。

Tさんとしてはそのお客様に対して全く悪気はなかった。むしろお客様から物をもらえることに関して「こんなにいい関係なんですよ」と嬉しいと思って投稿した。

それが裏目に出てしまったのだ。お客様やクライアントの“ディスり、陰口”は冗談でも言ってはならない。

会社組織において“力のある人との良好な関係”は欠かすことができない。そのために裏褒め戦略を活用していただきたい。必ずやあなたの結果の後押しをしてくれることになる。

【今日の課題】

・関係を構築したい人を決める
・その人のいいところをリストアップする
・その人がいない場所でいい話をする

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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