まるで日本の学徒出陣。プーチンが少年兵投入まで検討し始めたロシアの惨状

 

このため、愛国少年集団「コナルミア」の少年たちを前線に投入する可能性が出てきた。まるで日本の学徒出陣を見る思いである。ロシアも負け戦で、少年たちは勉強を放棄して戦地に行くことになる。

それと、NATOに加盟申請するフィンランドに対する発言も変わり、プーチンは「何も問題がない」とした。フィンランド国境に兵員を割けないからである。しかし、ショイグ国防相はフィンランドと国境を接する部隊を年末までに増強するとした。そのころにはウクライナ戦争も終わっているからでしょうかね。

また、精密誘導ミサイルはなくなり、弾薬も欠乏してきて、攻撃範囲を狭めて、使用量を抑えているようである。戦車も6000両を稼働させているが、ウラルブギンザウォードの戦車工場は部品不足と工作機械の不具合で操業を停止した。今までは、使われていない戦車から部品を取り、壊れた戦車に取り付けて戦車を稼働させたが、それもできなくなったようである。

戦車支援戦闘車BMPT「ターミネーター」をウクライナ東部に投入したが、戦車がなくなり草原では戦車より効果がないBMPTを投入するしかないようだ。

この状態で、中国空挺軍仕様のZ-20Kヘリをロシア軍がウクライナで使用し、とうとう、中国がロシアに武器を提供し始めたようだ。中国がロシア敗戦を避ける行動に出たようである。これは、欧米日の中国への制裁開始になる。

そして、ロシア軍の失敗から、プーチンは軍幹部への信頼感を失くし、自分が現場を指揮し始めたようである。リマンに展開する中隊に指令を出しているようである。中隊司令官(大佐以下)もびっくりであろう。

それと同時に複数のロシア軍上級司令官を更迭したようである。ハルキウの制圧失敗の責任でセルヒー・キセリ中将は解任され、巡洋艦「モスクワ」沈没の責任でイゴール・オスピポフ中将も解任されているが、ほかにも多数の将校が解任されているようである。

このようなロシア軍の状況から、ウ軍のレズニコフ国防相は、ロシア軍は守勢になり、ザポリージャ、ヘルソン両州で要塞構築に着手していると指摘。「ロシアは軍事作戦の長期化に備えている」とも語った。ロシアの目的は、軍事占領を維持するために要塞が必要なのであろう。

そして、ロシア国内でも山火事の消火ができずに、被害範囲が拡大しているとか、モスクワ郊外のTsAGI(中央航空流体力学研究所)などの軍施設やミサイル関連施設の火災が多発している。ウ軍特殊部隊がロシア国内でも活動している可能性がある。

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