勿論、自らの貧困体験を語ることで、貧困問題にもっと関心を持って欲しい、もっと実情を知って欲しい、困っている人たちの声を政治の現場に届けたい、そうした思いから自らの体験を語る方もいますし、そうした方々、今でも貧困に喘いでいる方々の中に入っていって実情を取材し、ネットの記事や動画にして届けてくれる有志の方々もおられます。私はそうした方々を云々したいわけではありません。
そうではなく、かつて自分が貧困状態で、それを半ば面白おかしく伝えることで、「元貧困◯◯」として世に出ている人、つまり、自らの貧困体験を「商品」にして売り出すことで注目させて、その後の自分という「商品」の販促につなげるという行為・活動、そしてその「商品」を上手く活用することで視聴率やアクセス数を上げようとする、ネットも含めたメディアのやり方、そうしたものを問題視しているのです。
では、何が問題なのかと言えば……(メルマガ『室伏謙一の「霞が関リークス」増刊号』2022年6月9日号より一部抜粋)
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