米国は2019年、極超音速ミサイルを最終段階で制限的に迎撃する試験に成功したことがある。
今後、宇宙で極超音速・弾道追跡宇宙センサー(HBTSS)で極超音速ミサイルを探知すれば、海上で滑空段階迎撃ミサイル(GPI]や地上で滑空体破壊ミサイル(GlideBreaker)で迎撃する体系を構築しようとしている。
ADDも極超音速ミサイル防御体系を研究している。まず探知が最も重要だが、米国のHBTSSのような衛星を開発する可能性が高い。
ADDをはじめとする国防科学技術研究者は、全国民を北朝鮮の核・ミサイルから守ろうとKAMD関連技術の開発に邁進している。彼らのおかげで、KAMDの盾はさらに丈夫になっている。
しかし、防御は本来、攻撃より難しい。攻撃する側はいつどこを打撃するか選択できる。
防御側はそのすべての可能性に備えなければならない。100%完璧な防御はない。
このため、KAMDだけでは北朝鮮の核・ミサイルを抑制することはできない。KAMDはキルチェーン、KMPRと共に3軸体系という「釜」を支える3つの脚だ。3本の脚が丈夫であったら釜はびくともしない。足一本でも折れると釜は倒れる。
さらに、米国の拡張抑制(核の傘)という保険まで備えておれば、北朝鮮はあえて核・ミサイルを我々韓国に撃つ考えをやめるだろう。
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