繰り返すが、東洋大学がゼレンスキー大統領の講演会を開催したことで、私のゼミ生にも貴重な学びの機会を得ることができたことには、多大なる謝意を表したい。ウクライナ大統領府、在日ウクライナ大使館との交渉は極めて難しいものであることは間違いない。多くの制約がかかったことは仕方のないことである。
また、私自身が開催のために動いたわけではない。気楽な立場である。そのことは重々承知の上でだが、学者としては、厳しい批判の目を持たねばならない。だから、あえて申し上げたいと思う。
ゼレンスキー大統領が、ウクライナ人学生と日本の学生に従来の主張を訴えるだけという、当たり障りのない講演会は、決死の戦いを続けている大統領に、壮大な無駄時間を与えるだけだったのではないだろうか。講演会に出席した者として力及ばず、後悔と反省しかないのである。
image by: Twitter(@在日ウクライナ大使館)