海老蔵や朝青龍の事件にも関与。半グレ集団「関東連合」とは何か?

A night neon street in Roppongi wide shot. Minato district Roppongi Tokyo / Japan - 06.26.2020A night neon street in Roppongi wide shot. Minato district Roppongi Tokyo / Japan - 06.26.2020
 

大金を手にした人々は夜の街へと出かけ、そしてカネの匂いを嗅ぎつけた「ハイエナ」たちに狙われてしまう─。そんな、私達の知り得ない闇について教えてくれる一冊を、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中で紹介しています。

【一日一冊】半グレと芸能人

B08L8S8MDV.01._SCLZZZZZZZ_SX500_

半グレと芸能人

大島佑介 著/文藝春秋

文春砲として怖れられる週刊文春の記者の本ということで、読んでみました。主に市川海老蔵事件をおこした「関東連合」について書いています。朝青龍の引退の原因となった暴行事件との関連も面白い。

「関東連合」とは東京の世田谷区の暴走族出身者の集合体です。暴走族としては30人くらいの小集団ですが、暴走族同士の抗争があれば、殺人事件を起こすような危険な暴力集団だったようです。

この関東連合を六本木に連れてきた男として朝青龍に暴行を受けた「知人男性」が出てきます。この「知人男性」は、六本木の帝王、モンスターとの異名を持ち、20代でアダルトビデオで大金を得たという。

「知人男性」はその金を使って、渋谷のクラブなどで芸能人や起業家たちと交流し人脈を広げ、「帝王」となっていったのです。

同じ頃、「知人男性」は関東連合とも夜の街で出会い、意気投合。その人脈を関東連合のメンバーに紹介することで、関東連合は大物芸能人のボディガードや社長の運転手なども務めるようになったという。

売れないグラビアタレントなんかは給料が安いですから、起業家らと飲むだけで小遣いが貰えて人脈も広がる(p77)

知人男性は、その後、関東連合の異常な暴力性、危険性に気づき手を切って、六本木にクラブのプロデュースなどしていました。そうした中、知人男性は朝青龍から暴行されて大事件となってしまうのです。

print
いま読まれてます

  • 海老蔵や朝青龍の事件にも関与。半グレ集団「関東連合」とは何か?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け